ジュリアン・アラフィリップが引退の可能性も示唆?「毎年これが最後だと思っている」
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これまで伝えてきたように今年は勝負の年となるスーダル・クイックステップ(SoudalーQuickStep)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)。これまではチームの大黒柱だったが、今やチームの絶対的エースはレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)となっている。
そして2022年、2023年とひどい落車やコロナなどで肉体にダメージを負い、満足な状態でレースがなかなか出来ず、ボスであるパトリック・ルフェーブル(Patrick Lefevere)を満足させることができていない。
そうした事情がある中で今年いっぱいでチームとの契約が切れる。チームから契約延長の話を受けるには今年しっかりとした成績を残さなければならない。
先日終了したワールドツアー初戦のツアー・ダウン・アンダーでは名物の勝負どころウィランガ・ヒルの登りで最後まで勝負にくらいつき、優勝はできなかったものの4位。最終総合成績は6位と怪我もなくまずまずの成績で終えた。
そんなアラフィリップがツアー・ダウン・アンダーの結果と、チームとの関係などについて話す。
2024ツアー・ダウン・アンダーの結果について
2014年以来の出場となったツアー・ダウン・アンダーでは上述のように残念ながら総合優勝やステージ優勝はできなかった。しかしアラフィリップは自分自身のコンディションについては相当の満足を感じているようだ。
この冬もシーズンオフのトレーニングとして特別なことは何もせず、従前と同じようなトレーニングを重ねてきた。アラフィリップは毎年シーズンオフはこれからのためのベースを作ることを重視してトレーニングをしている。よって今年も肉体的には100%はまだ遠い。
だがそれでもツアー・ダウン・アンダーでは「レッドゾーン」まで自分を追い込むことを目的とし、実際にウィランガ・ヒルでそれが出来たことに満足を感じているという内容を話す。
今年限りとなるチームとの契約について
昨年あたりからパトリック・ルフェーブルは、最近満足に勝てていないアラフィリップについて批判的なコメントをしていたが、アラフィリップはそれでも彼との間に特に確執や問題はないと話す。自分は自分の仕事をするだけで、ルフェーブルも彼の仕事をするだけだと。
また、アラフィリップは、
“I take every season of my career like it’s the last one,”
訳「毎年、この1年が最後だという意識でやっとるんよ」
“I never think: ‘F–k it’s my contract year,’ or, ‘Last year I won a lot of [races], this year I don’t care,’ no.
訳「今年で契約切れるとか、去年はだいぶ勝てたから今年もいけるやろとか、そんなん考えながらシーズンを戦ってたことないのよ」
to be honest, I don’t know where I will be next year, if I continue, if I continue in the team, if I continue cycling, I don’t know…”
訳「ぶっちゃけ、来年のことや、チームとの契約延長も含めて今までどおりになるとか、そんなんまだ全然考えてへんのよ。引退するかもしれへんし、今はまだそんなんわからへんのよ」
このようにアラフィリップはまるで来年で引退する可能性があるかのような言葉も使っているが、とにかくまずは今シーズン(特に春のクラシック戦線とジロ・デ・イタリアだろうか)に集中するということ。全てはそれからということだ。