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キンタナの医師が裁判へ、アントワン・トールクがステロイド反応、アメリカのフランク・トラビアソがエフェドリン使用

ナイロ・キンタナの医師だった男が裁判へ、元ユンボやトレックのアントワン・トールクがステロイド陽性

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ドーピング関連について3つのニュースをまとめて紹介。

元ユンボやトレックのアントワン・トールクがステロイド疑惑

かつてロットNLユンボや昨年までトレック・セガフレードで走っていたオランダ人アントワン・トールク(Antwan Tolhoek)について、競技外ドーピング検査でステロイドが検出された。UCI公式発表を見てほしい。

情報源:UCI statement concerning Antwan Tolhoek

今年からポルトガルのコンチネンタルチームSabgal/Anicolorで走るアントワン・トールクだが、昨年11月27日の競技外ドーピング検査で得られたAサンプルからステロイドが検出されたとのこと。ドーピング物質としては昔からの超定番の物質で、もちろんWADAによって禁止薬物に指定されている。

今回はAサンプルからの検出ということで、トールクには2度目の検査としてBサンプルも調べろと主張する権利があり、現時点でUCIはすでに暫定的なレース出場禁止処分を課しているわけだが、正式な処分はおそらくBサンプルの結果待ちとなるだろう。

アントワン・トールクはこれまでにキャリア最大の勝利として2019年のツール・ド・スイス第6ステージでエガン・ベルナルらから先行し優勝している。また2018ジャパンカップ2位や、2021ブエルタ・ア・アンダルシアのステージ2位などもある。

アメリカのフランク・トラビアソ

アメリカのクリテリウムレースの選手、フランク・トラビアソ(Frank Travieso)が医師の処方箋なしでエフェドリンを手に入れ使ったとして、USADA(アメリカ・アンチ・ドーピング機構)から6ヶ月の出場禁止処分を受けた。

エフェドリンは気管支の病気や喘息などに効果のある薬として市販の風邪薬などに使われているが、一方で覚醒剤であるメタンフェタミンと化学構造がよく似ていて、興奮作用もあるらしい。そのためWADAによって禁止薬物に指定されていて、どうしても使いたい場合は使用許可の申請(TUE)を出して特例として認めてもらう必要がある。

しかし今回のフランク・トラビアソはそのようなTUE手続きを踏まずに使用したようだ。

ナイロ・キンタナとアルケアの医師だった男が裁判へ

情報源:Nairo Quintana’s doctor on trial in connection to 2020 Tour de France raid

アルケア・サムシック(現Arkéa–B&B Hotels)のチームドクターであり、ナイロ・キンタナとも働いていた医師Fredy Alexander Gonzales Torresが、禁止薬物などの所持容疑により裁判にかけられることとなった。

同医師は2020年のコロナ禍で病気となった本来のチームドクターJean-Jacques Menuetの代わりとして、アルケア・サムシックが雇った医師で、2020年ツール・ド・フランスでチームに帯同していた。そしてそのツールでは警察による突然のガサ入れを受けていた。そのときの記事がこちら。

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