フックレスリム禁止もあるか？UCIが最近の事故を受けて調査へ

最近のロードレース界の技術的話題といえば、2024UAEツアーにおけるトーマス・デ・ヘント（Thomas De Gendt）の落車事故の原因がフックレスリムであるのかどうかだ。

先日は彼が所属するロット・デスティニー（Lotto-Dstny）のタイヤサプライヤーであるVittoriaが、「フックレスリム自体の問題ではない」との声明を発表した。次の記事がそれだ。

過去記事：【動画あり】Vittoriaがトーマス・デ・ヘント落車について声明「フックレスリムが原因ではない」

このVittoria声明により、この問題はひとまずこれで終わり･･･とはならなかった。昨夜、UCIがフックレスリムの調査へ乗り出すことを発表したからだ。次のUCIの公式ページを見てほしい。

UCI公式：Problems arising from the use of hookless rims with tubeless tyres: the UCI to examine the matter with a view to reaching a decision

UCIは次のように述べる。

In light of a series of recent incidents involving the use of hookless rims and tubeless tyres (a combination commonly referred to as hookless) in professional road cycling, the Union Cycliste Internationale (UCI) has decided to study the situation as a matter of urgency with a view to taking a rapid decision in the interest of rider safety.

訳「最近の一連の事故ではフックレスリムとチューブレスタイヤ（いわゆるフックレスという組み合わせ）を使ったものがあるが、UCIとしては急を要することとして調査することを決定した。そその問題について素早く判断をし、選手の安全を守りたいと考えるからだ」

このようにUCIはフックレスリムの安全性調査を「緊急事項」として捉えている。調査の結果と、UCIの判断次第ではひょっとしたらUCI主催のレースではフックレスの使用が禁止されるおそれもある。

各ホイールメーカーはUCIの動向を注視していることだろう。また実際にすでに使っている一般ユーザーも今後の展開にかなり関心を持たざるを得ない状況だろうか。

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