Newsletter Subscribe
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
かぎりなくモニュメントに近い準モニュメントレースの2024ストラーデ・ビアンケは、タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)の今シーズン初戦でもある。今大会は例年と異なるコース設定だったわけだが、観客の熱狂という点でその主催者の思惑は大成功となった。
そんないつもとは異なる雰囲気の2024年大会は、これまでとは全く違う異次元のレース展開となり、まるで2018年のジロ・デ・イタリア第19ステージで80kmを独走して勝利したクリス・フルームを思い出させるような、伝説的独走勝利が誕生した。
目次
今年のコースは大会史上初めて終盤の勝負どころが周回コースとなった。そのコースについては下の記事ですでに紹介してあるので見ておいてほしい。
先週、心臓の手術みたいなことをしたペテル・サガンが昨日、ストラーデ・ビアンケのチームプレゼンにゲストで登場👇(オスと一緒) 普通に元気です😁
— ルッカ Yoco (@Lucca196) March 2, 2024
彼はPast Winner でもないので、たまたま🇮🇹にいたから呼ばれたとか?(※手術は🇮🇹アンコーナの病院だったので) pic.twitter.com/K4UseLtGHs
Jスポの放送が始まるとすぐに雨がポツポツと。先の道の空にも雲がひろがり不穏な雰囲気が漂い始める。
そんな雰囲気の中、残り90km以上あるところでリドル・トレックのアメリカ王者クイン・シモンズ(Quinn Simmons)が単独でアタック。1人先行することに成功する。
このあとしばらくして雨が本格的に振り始めたので、ひょっとしたらこれは悪天候を見越して、そうなった場合のリスクと無駄な体力消耗を減らす作戦なのだろうか?
Julian Alaphilippe et Paul Magnier abandonnent les Strade Bianche 2024 sur chute #TotalVelo #LesRP #StradeBianche https://t.co/ecnbhFpMBt
— TotalVelo (@total_velo) March 2, 2024
スーダル・クイックステップのエースだと思われたジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)だがなんとレースが本格的に動き出す前に、チームメイトのPaul Magnierとともに落車に巻き込まれてリタイアしたようだ。上の投稿の画像はPaul Magnierの負傷だ。
案の定、雨が本格的に降り始めたあと、なんと残り81kmでポガチャルがアタック!
残り距離81kmでタデイ・ポガチャルがペースアップ!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 2, 2024
まさか、ここから… ?!
Cycle*2024 ストラーデ・ビアンケ
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/j9ljFqIxpM#StradeBianche #jspocycle pic.twitter.com/PhaCQgiRax
🐷「ファッ!?」
🐷「後続何しとるんや・・・アカンで、これアカンやつやで・・・」
ポガチャルは今日がシーズン初戦。先日はオ・グラン・カミーニョ(O Gran Camiño)でライバルのヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)がシーズン初戦でいきなり総合優勝していたが、ポガチャルはポガチャルで限りなくモニュメントに近いレースでいきなり優勝となるのか!?
🌊Moses split the Sea, @TamauPogi split Le Tolfe @UAETeamEmirates | #StradeBianche pic.twitter.com/1Lw1WpKnJJ
— Strade Bianche (@StradeBianche) March 2, 2024
今年は勝負どころの名物の登りが周回となり、選手の走りをニ回見られることとなりレ・トルフェ(Le ToLfe)の登りにも観客が殺到!まるでツール・ド・フランスの名物山のような人だかり!ポガチャルを応援するスロベニア応援団も熱い!
🐷「邪魔ァ!!」
ポガチャルのサドルに、サドルバッグっぽいものがぶら下がっていて、「なんでプロのレースでサドルバッグなんて無駄なものを(重量も増えるし)?」と思っていたら、ボーラ・ハンスグローエのボブ・ユンゲルスが「あれはGPSデバイス」と教えてくれた。次のX投稿のコメントのやりとりを見てほしい。
Ruller pog rundt med sadeltaske? #StradeBianche pic.twitter.com/qNLH0XByoC
— Mark Ellegaard (@MarkEllegaard) March 2, 2024
肝心の追走はもうグダグダ。昨年の王者トム・ピドコックもいたものの長時間全く動かず。
そんな追走集団にはポガチャルのチームメイトのティム・ウェレンス(Tim Wellens)が陣取ってライバルたちをマークし、追走集団の走りを乱す仕事をきっちりとこなす。
アイルランドのスター選手ベン・ヒーリー(Ben Healy)がなんとか飛び出そうと積極的に何度も仕掛けるも全て不発に終わる。みんなずっとお見合いのような感じで速度があがらない。
雨も結局は一部の区間だけでレース後半は天気も問題なく、結局そんなこんなでたった1人で走るポガチャルとの差は開くばかり。
イエーイ#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手権 pic.twitter.com/GAZd7NUoEn
— バイクニュースマグ@ワイアードの豚 (@BikeNewsMag) March 2, 2024
終盤になってようやくロット・デスティニーのマキシム・ファン・ヒルス(Maxim Van Gils)が追走から抜け出し、そしてすぐあとにリドル・トレックのトムス・スクインシュ(Toms Skujiņš)もそれを追う形で抜け出すことに成功。
だがもはやその時点でレースは完全に終了。なんかもうポガチャルの80kmのウイニングランを見ているだけという感じになる。
普通のストラーデ・ビアンケのゴールシーンといえば、あの世界で最も美しい激坂で少数の選手らによるスプリント合戦か、先行する選手をすぐ後ろから猛追して抜き去る展開が多い。つまり最後の激坂が最後の決定的な勝負どころとなることが多い。
81kmのウィニングロードを走り抜いた怪物ポガチャル
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 2, 2024
シーズン初戦で圧倒的独走勝利🎩👏🫡
Cycle*2024 ストラーデ・ビアンケ
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/j9ljFqIxpM#StradeBianche #jspocycle pic.twitter.com/LgIatZ4Bl1
ところが、今日のポガチャルは圧倒的なタイム差を得て、その本来は激闘の舞台となる激坂を悠々と、まるでクールダウンしながらのんびりと走行。
また新しい伝説をロードレース界に刻んだ若き英雄にふさわしい、こんな光景が映像に映し出された。
🐷「こんな映像ずるいわ」
タデイ・ポガチャル、2024年シーズン初戦を伝説の80km独走で圧勝。この男、今年もヤバスギル。
今日の勝負どころは、ゴールまで80km前でした(絶望)#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手権
— バイクニュースマグ@ワイアードの豚 (@BikeNewsMag) March 2, 2024
1 | Tadej Pogačar | UAE Team Emirates | 1位との差 |
2 | Toms Skujiņš | Lidl – Trek | 2:44 |
3 | Maxim van Gils | Lotto Dstny | 2:47 |
4 | Thomas Pidcock | INEOS Grenadiers | 3:50 |
5 | Matej Mohorič | Bahrain – Victorious | 4:26 |
6 | Benoît Cosnefroy | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 4:39 |
7 | Davide Formolo | Movistar Team | 4:41 |
8 | Lenny Martinez | Groupama – FDJ | 4:48 |
9 | Filippo Zana | Team Jayco AlUla | 4:49 |
10 | Christophe Laporte | Team Visma | Lease a Bike | 5:17 |
うおおおお!
これはクラシックとダブルツールと五輪と世界選手権も期待できるやんけ(欲張りセット)
もうついでにパリ~ルーベもいっちゃえ!(強欲セット)
ご無沙汰してました。
今年ほど平和なゴールシーンは見たことない気がしますね。
ところで、ポガちゃんのサドル下に付いてた謎の物体は結局何だったんでしょうね?
おかえりブヒ!
あれは、ボブ・ユンゲルスが言うにはGPS用デバイスらしいブヒ。
ポガチャル「ヴィンゲゴーがスペインで無双していたので、カッとなってやった。後悔はしていない。」
ヴィンゲゴー「やべっ、もっと長距離独走しないと……。」
ヴィンゲゴー「ならば100kmだ!」