やはり今年もポガチャルvsマチュー!?2024ミラノ~サンレモの感想、結果、ハイライト動画
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目次
2024年のコース
こちらの記事で確認してほしい。
今年の賞金額
以下の記事でまとめているので確認してほしい。
300km弱のミラノ~サンレモでプロが取る補給食の内容とその量とは?
今日のミラノ~サンレモで、アルペシン・ドゥクーニンクのシルヴァン・ディリエ(Silvan Dillier)が食べる補給食の一覧#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手権 https://t.co/0HInezr5Q1
— バイクニュースマグ@ワイアードの豚 (@BikeNewsMag) March 16, 2024
- ジェルが8こ
- パンケーキ/ライスケーキが6個
- 固形バーが3つ
- 高カーボドリンク
感想・ハイライト
残り50km:UAE勢が先頭へ!
今年も天気は快晴。美しい景色とともにスタートからレースは平穏に進んだ。だが残り60kmあたりから少しずつ集団の緊張感が高くなっていく。
そして残り50km付近のCAPO MELEのちょっとした坂でそれまでナリを潜めていたUAE&ポガチャルが突然プロトン先頭に躍り出てくる。もちろんここでいきなりどうこうとなったわけではないが、この動きは一体何を意味しているのか?
ミラノ~サンレモの最速平均速度は1990年の45.8km/h
— バイクニュースマグ@ワイアードの豚 (@BikeNewsMag) March 16, 2024
今年はこれまでのところ46.5km/h#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手 https://t.co/g9dizhl1gH
そして残り40kmあたりになり、最初の勝負どころのチプレッサが近くなってくると落車が2つ連続。少しずつプロトンがガチの雰囲気になってくる。
カポヴェルタでティム・ファンダイケらが集団落車…
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 16, 2024
ここからはよそ見厳禁まばたき禁止
Cycle*2024 ミラノ〜サンレモ#MilanoSanremo #jspocycle
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/6iLYK0rF1z pic.twitter.com/CuevsW6CWL
チプレッサでUAE攻撃スタート!しかし・・・?
チプッサが始まるとUAEがついに攻撃開始!マチュー・ファン・デル・プールたちライバルの脚を削るべく、登りで速度アップ!
🔥No attacks, but a very hard rhythm from @TeamEmiratesUAE in la Cipressa.
— Milano Sanremo (@Milano_Sanremo) March 16, 2024
⏱️ More than 9 minutes though #MilanoSanremo pic.twitter.com/XHUQKR1hD2
だが、UAEのアシストがアレッサンドロ・コーヴィ(Alessandro Covi)とティム・ウェレンス(Tim Wellens)の二人だけしかもう残っていない状態に。しかもチプレッサが終わった段階でその二人を使い切ってしまった感じ。はたしてどれだけの効果があったのだろうか?
そして一方で上手くチプレッサを走ったのがリドル・トレック。ヤスパー・ストゥイヴェン(Jasper Stuyven)とマッズ・ピーダースン(Mads Pedersen)の2名を残して登りをクリア。そして下りを二人で先行する形に。
だがその下りの途中でなんと逃げていた選手が落車!
💥 Huge crash in the downhill for @SergioSamitier and a former breakaway teammate, as @davide_bais has attacked again? #MilanoSanremo pic.twitter.com/Hz0Jzma6Pt
— Milano Sanremo (@Milano_Sanremo) March 16, 2024
この落車により逃げも後続のプロトンもスピードダウン。レースはここで沈静化して、いったん仕切り直しのようになり、プロトンも大きな集団となる。
ここに残っていた面々の中には、最近ビッグレースであまりいいところない印象だったジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)の元気な姿も。今日はかなり調子良さそうで、しかもノートラブルでここまで来ている。これは期待大。
またイネオスはピドコックとガンナが残っており、どちらがエースなのか気になるところ。最後のポッジオ次第か?
ポッジオ!!ポガチャルいったああああああああああああ!
最後の決定的な勝負どころポッジオの登り。ここでUAEは先程のチプレッサで使い切ったと思ったティム・ウェレンスが再び先頭でポガチャルをアシスト!
IT'S THE FIGHT WE WANTED, IT'S 🇸🇮 TADEJ VS 🇳🇱 MATHIEU #MilanoSanremo pic.twitter.com/6DH5E3ZBfp
— Milano Sanremo (@Milano_Sanremo) March 16, 2024
そしてウェレンスからポガチャルが発射!しかしこの動きにはマチューをはじめみんなが反応。いったんポガチャルはペースダウン。
そして少しお見合いっぽくなった直後に再びポガチャルがアタック!これにマチューの反応が遅れて二人に差が生じる!
ポガチャルのカウンターにファンデルプールが追う!
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決定的な差がないまま下りへ
Cycle*2024 ミラノ〜サンレモ#MilanoSanremo #jspocycle
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しかし頂上までの距離が短すぎた。すぐに斜度がゆるくなりマチューがポガチャルに追いついて二人で下り。だが彼らの後の選手もまだ生き残っている。
モホリッチいった!ピドコックいった!サングラスも飛んだ!
難しいテクニカルな下りで先行するポガチャルとマチューに後方からトム・ピドコック(Tom Pidcock)が追いつく。さすがのダウンヒラー。下り区間が終わるころにはマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric )も追いつき、いったん先頭集団が沈静化した直後に得意の下りアタックをぶちかますレース巧者ぶりを見せるが、これも決定的な動きにはならず。
そしてマイケル・マシューズ(Michael Matthews)を含め、アラフィリップ、ストゥイヴェン、マッズ・ピーダースン(Mads Pedersen)らも追いついてきて10人弱ぐらいの先頭集団が再び形成され、最後の平坦区間に。
ここでゴールスプリントに向けて少し膠着状態になった集団からボーラ・ハンスグローエのマッテオ・ソブレロ(Matteo Sobrero)がアタックして1人抜け出す。ゴールまで残り距離がまだあるがいい飛び出し!
だがこれに反応したのがトム・ピドコック!ソブレロを1人で追いかけて追いつき、そのまま単独で先頭へ。
正直、個人的にピドコックがここまでコンディションを仕上げてきているとは思ってなく、今日の強さに驚いた。
そのピドコックをマチューが先頭で追う!マチューはここで脚を使うと勝つのが難しくなるが・・・
🐷「ピドコックきまったああああああああああ!」
と思ったらゴールまで距離が長すぎた・・・後ろが追いつく!
ここでブタはポッジオからのレース展開に興奮しすぎて、すっかり忘れていた。なぜマチューが1人で集団を牽引してピドコックを追ったのか。
そう、チームメイトで最強スプリンターのヤスパー・フィリプセン(JasperPhilipsen)が生き残っていたのをすっかり見落としていた。フィリプセンはポッジオで遅れたが、先頭がペースダウンしたため追いつくことに成功していた。マチューはそのフィリプセンのためにアシストをしていたのだった。
そして・・・
🤩 The greatest Ultimo Kilometro in cycling once again lives up to its reputation
— Milano Sanremo (@Milano_Sanremo) March 16, 2024
🇧🇪 @JasperPhilipsen wins ahead of 🇦🇺 @blingmatthews and 🇸🇮 @TamauPogi #MilanoSanremo presented by @CA_Ita pic.twitter.com/VUvomWw2lU
🐷「うあああああ!フィリプセンだあああああああああ!!!」
惜しくも僅差で2位だったマイケル・マシューズはこのようにゴール前でサングラスが落ちて飛ぶアクシデント。これがなければ勝てたか!?
マシューズは負けたとはいえ、予想以上の、そして期待以上の強い走りだったと思う。まるで最盛期のような強さが戻ってきたかのような走りだったと思う。ツール・ド・フランスでも期待大だ。
最初に映像をみたときはマシューズかと思ったが、フィリプセンが先着していた。いやーマチューのアシストが強かったとは、フィリプセンはさすが昨年の最強スプリンター。今年もこれからガンガン勝ちそうだ。もちろんツールでも。
結果論だが、アルペシン・ドゥクーニンクとしてはマチューがポガチャルに離されなかった時点で勝ちは確定していたのかもしれない。たとえ後続が追いついてこなくても、ポガチャルとスプリントすればマチューが勝つだろうし、このようにフィリプセンが追いつければフィリプセンで勝利を狙えるわけで。
そして逆にポガチャルとすれば、マチューを引き離せなかった時点で勝負はついていた。
ただ終わってから思うのが、あのチプレッサでの逃げの落車がなければどうなっていたのだろうかということだ。あそこでいったんプロトン全体がペースダウンとならなければ、違った展開になっていたかもしれない。あまり変わらなかったかもしれないが。
レース全体のハイライト動画
結果(トップ10)
1 | Jasper Philipsen | Alpecin – Deceuninck | 1位との差 |
2 | Michael Matthews | Team Jayco AlUla | ,, |
3 | Tadej Pogačar | UAE Team Emirates | ,, |
4 | Mads Pedersen | Lidl – Trek | ,, |
5 | Alberto Bettiol | EF Education – EasyPost | ,, |
6 | Matej Mohorič | Bahrain – Victorious | ,, |
7 | Maxim van Gils | Lotto Dstny | ,, |
8 | Jasper Stuyven | Lidl – Trek | ,, |
9 | Julian Alaphilippe | Soudal Quick-Step | ,, |
10 | Mathieu van der Poel | Alpecin – Deceuninck | ,, |
ここ2年くらいは独走で決まってましたが、今年はピュアスプリンターが生き残って久々のスプリントフィニッシュでしたね。
やはり、展開次第でスプリンター、パンチャー、オールラウンダーのいずれもチャンスがあるミラノ-サンレモは面白い!
アラフィリップは最後まで生き残っていたし、今年は活躍を期待したいところです。
個人的にはソブレロがけっこうやるなと思ったのと、ファンヒルスがワールドツアークラスでそろそろ勝てるんじゃないかという期待を持ちました。
今年はややポッジオの攻防がおとなしいかと思ったけど、最後の攻撃の連続がエキサイティングだったブヒね。
アラフィリップはほんと久しぶりにトラブルなしでビッグレースを走れた感じ。今年のジロでやってくれるか?
ロット・デスティニーはほんと活きのいい若者が揃ってきてるブヒね。ファンヒルスは今年のアルデンヌ・クラシックでも上位に入りそう
???「やはり、ヤスペル君はウルフパックの一員とするに相応だ……。」
軍関係者「いやいやここは1つカザフスタンに・・・」