UCIの不手際?なぜヘッドソックをログリッチは使い、レムコは使えなかったのか
Share your love
先ほどの記事で昨夜から始まった2024イツリア・バスクカントリー第1ステージの個人TTの結果を紹介したが、その記事中で次のように書いた部分があった。
ただこのヘッドソック禁止については実はUCIの不手際?のようなものがあって、昨日問題になっている。これについては次の記事で紹介する。
ヴィンゲゴーvsログリッチvsレムコ!2024イツリア・バスクカントリー第1ステージの結果とハイライト動画
今回はまさにこの点についての記事だ。スーダル・クイックステップやレムコ・エヴェネプールは「UCIによるエイプリフールネタ?」と思ったかもしれない。一体何があったのか?
UCIが禁止したヘッドソックをログリッチが着用
まず次の2つの投稿を見て欲しい。
Two big winners 👏🏼🏆@rogla 🤝 @juann_ayuso #itzulia2024 pic.twitter.com/jA9HRU5Ydy
— Itzulia Basque Country (@ehitzulia) April 1, 2024
Fourth place for @EvenepoelRemco in Irun, a good start for the ITT World Champion in #Itzulia2024.
— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) April 1, 2024
Photo: @GettySport pic.twitter.com/FrN2DCyTnP
ボーラ・ハンスグローエとスーダル・クイックステップはスペシャライズドが機材やアイテムを提供しているわけだが、タイムトライアル用アイテムであるヘッドソックと呼ばれる顔を覆う黒いマスクのようなものを、ログリッチは使い、レムコは使っていない。
もちろんこれまではレムコも使っていたわけだが、チーム・ヴィズマ・リースアバイクのあの未来感あふれるクソダサTTヘルメットが問題になったとき、UCIによって4月1日から禁止とスーダル・クイックステップに通達があった。そのためスーダル・クイックステップは今回それを使わなかった。
ではなぜログリッチはヘッドソックを使っていたのか?UCIルール違反で降格処分とかになるはずでは?
なぜログリッチはヘッドソックを使えたのか?
ここで「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」と言いたくなるUCIの不手際があった。
それは、UCIが各チームに送ったメールでの通達内容と、UCIの公式WEBサイト上での発表内容に矛盾があったことだ。すなわち、チームへのメールでは「4月1日から禁止」と書いていたのに、UCIのサイト上では「4月2日から禁止」となっていたのだ。
レムコとスーダル・クイックステップはチームへの通達内容を信じ、一方でボーラ側はWEBサイト上の記載に従ったという違いが生まれた。
このヘッドソック禁止についてこのブログで紹介したときには、このブログではUCIのWEBサイト上の発表をそのまま紹介したため、
UCIは今回のアナウンスの中で、スーダル・クイックステップ(SoudalーQuickStep)が使い始めて一躍注目の的となった謎の新兵器、TTヘルメットにあわせて顔を覆う生地(Head Sock:ヘッドソック)は4月2日から禁止すると明言。
これはUCIルールのarticle 1.3.033における「レースに不可欠というわけではない不要なアイテムの禁止」に抵触するためだ。
UCIがSpecializedのヘッドソックを禁止へ。ヴィズマの新TTヘルメットを疑問視し調査へ
と書いた。たしかに4/2からだ。
レムコにしてみれば昨夜はコーナーで落車するわsUCIに騙される(?)わで不幸な1日だったというしかない。
ぉぉぉ…空白の一日。。。
これでエヴェネプールのタイムが上回っていればとくに問題ないですが、ログリッチが上回ってしまっているので…
もしもレムコの出走順がログリッチよりもだいぶ後だったなら、ログリッチが使ったのを見てから、「え?イケるん!?」と気づいてレムコも使えたかも?
まぁ不運なトラブルだったブヒね。