【動画】クリス・ハーパー、恐怖の落車。2024ツアー・オブ・ジ・アルプス第4ステージの死のコーナー
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昨夜の2024ツアー・オブ・ジ・アルプス第4ステージで恐ろしい落車が発生した。被害者はTeam Jayco AlUlaのクリス・ハーパーだ。さっそくその落車映像を見て欲しい。
#ElMundoRuedaXSeñal | ¡Caída! ¡Caída en la prueba! Chris Harper del Team Jayco AlUla se fue al piso al salir de mala manera de una curva.
— Señal Deportes (@SenalDeportes) April 18, 2024
Mira el #TotA acá 🖥 👉 https://t.co/REiLk944pJ pic.twitter.com/NWOyiFeegr
小さなラウンド・アバウトを直線的に抜けると突然コーナーが深くなり、そしてコーナーのアウト側に歩道と落差をつける縁石が登場。かといって道路幅がより広くなっているわけではないので、スピードに乗ったままアウト側に膨らむと曲がりきれず縁石と衝突。
日常生活でこのカーブを使うならばなんてことないだろうが、レースにおいては魔のカーブ・死のカーブといっても過言ではないのではないか。
そして今回の落車の何よりも恐ろしいのは、クリス・ハーパーが鉄柱の根本へ頭から突っ込んでいったことだ。頭と鉄柱がまともに衝突していれば頭部損傷は間違いない。衝突の角度や勢いによっては頚椎損傷もあり得るだろう。
🏥 MEDICAL UPDATE
— GreenEDGE Cycling (@GreenEDGEteam) April 18, 2024
An update on Chris Harper following his crash on #TotA stage 4 ⤵️
Get well soon, Harps! pic.twitter.com/BDZP1Eseo9
だが不幸中の幸いか、このチーム最新情報によればクリス・ハーパーは肉体的には表面的な傷と軽度の脳震盪だけで済んだようだ。ほっと一安心。
なおクリス・ハーパーが言うには、歩道と車道の色が似ていたためその境目が認識しにくかったらしい。そういう意味でも魔のカーブと言えるか。一見すると整備された綺麗な道に見えるが、レースという特別なシチュエーションではそのような道であっても危険性はあるということか。
ヨナス・ヴィンゲゴーらが落車したイツリア・バスクカントリーでも、大会の主催者側が選手にコースについて十分な危険情報を伝えて共有していたのか、もっとしっかりとお互いに情報交換すべきではないのかという問題意識が挙がっていたが、今回のこのカーブについても事前に、あるいはレース中に主催者側から情報が与えられていたのだろうか?そうでなく事前のコースのリスク評価の段階で見逃されていた可能性もある。
レース中の落車は半分は選手らの行動そのもの(注意不足などや不適切な走り方)が原因とUCI会長のダヴィド・ラパルティアンが語ったことがあるが、そうであってもコースのリスクの情報の共有については過小評価せず、どんどんこれから推進していくべきだろう。