なぜワロンヌでUAEは自滅したか?。低体温症のスケルモースはリエージュ出場へ。
Share your love
この水曜日に開催されたアルデンヌ・クラシック第2戦目となる2024フレッシュ・ワロンヌは雨と低温による過酷なサバイバルレースとなり、多くの有力選手らが脱落していった。その中で低体温症となりリタイアとなったのがリドル・トレックのデンマーク人のマティアス・スケルモースだった。
そのときの衝撃的なリタイア映像がこちら。
レース中に低体温症?でフレッシュ・ワロンヌをリタイアとなったリドル・トレックのマティアス・スケルモース(Mattias Skejlmose)。まともに動けなくなりスタッフに抱えられて搬送pic.twitter.com/tSxMrvrgnk
— バイクニュースマグ@ワイアードの豚 (@BikeNewsMag) April 17, 2024
低体温症となったスケルモースはリーエジュへ
そんなスケルモースだが今は低体温症から回復できており、日曜日に開催されるモニュメントのリエージュ~バストーニュ~リエージュ(昨年は9位)にも出場するようだ。
情報源:Skjelmose recovered from hypothermic reaction, eyes Liège-Bastogne-Liège podium
スケルモースがオランダメディアのWielerflitsに対して語ったところによると、アムステル・ゴールド・レースでも調子はよく、フレッシュ・ワロンヌでも最初は良い感じで走れていたとのこと。
しかい1度目のユイの壁を終えたあたりで急に寒さを感じるようになったようだ。
UAEは自業自得で自滅
なぜスケルモースは急に体の冷えを感じるようになったのか。その原因は雹を伴うような雨天に変わり始めたときにレインジャケットを着用することができなかったからだ。
これにはUAEの作戦が関係している。そのUAEの動きをスーダル・クイックステップのルイス・フェルファークがメディアに証言している。なお彼自身もその日DNFとなっている。
UAEはその日、フアン・アユソー、マルク・ヒルシ、ブランドン・マクナルティという超強力メンバーを揃えて優勝を狙っていた。そのUAEがまさに雨が降り始めたタイミングで攻撃を仕掛けたのだ。
そのため集団が速度アップしカオスな状態に。みんなチームカーにレインジャケットを取りにいったり、また着込んだりする余裕がなくなり集団についていくのがやっとの状態となった。
だがこれは結果的にUAEの自滅を生んだ。なぜなら他のチームがレインジャケットを着用する余裕がなかったということは、UAEの選手もレインジャケットを使うことができなかったからだ。最終的にUAEはチームとして全滅。全員がDNFで誰もゴールにたどり着けなかった。
このUAEの結果について、プロトンからは同情の声はないもよう。「UAEが余計なことしたせいで、プロトン全体が地獄になった。UAEは自業自得。アホちゃうか」という感じだろうか。