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ロードレース2024リエージュ~バストーニュ~リーエジュ

完璧なシナリオ!2024リエージュ~バストーニュ~リエージュのレビュー、結果、ハイライト動画

完璧なシナリオ!2024リエージュ~バストーニュ~リエージュのレビュー、結果、ハイライト動画

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先日の2024フレッシュ・ワロンヌは低温と雨による過酷なサバイバルレースとなったが、今夜のリエージュも低い気温でのスタートとなりコンディションが心配された。

圧倒的優勝候補であるタデイ・ポガチャルも「寒さが気になる」とレース前に話しており、実際にスタート地点ではみんな各種ウオーマーにレインジャケットを着込みレースをスタート。

だがレースの主導権はその懸念された寒さではなく、あのチームの完璧な戦略シナリオだった。

コース

ロードレース2024リエージュ~バストーニュ~リエージュのコースプロフィール

感想・ハイライト

寒すぎ!気温4度でのスタート

マチューの目前で落車!

ロードレース2024リエージュ~バストーニュ~リーエジュ

残り100km:マチューが落車に巻き込まれる!

上の落車にはギリギリ巻き込まれなかったマチュー・ファン・デル・プールだが、その後少しして次の落車に巻き込まれてしまう。

この落車の前から集団は登りでペースアップを開始していて、そのペースから遅れたりして集団後方にいた選手がこの落車に巻き込まれた。もちろんポガチャルは巻き込まれていないが、マチュー、ピドコック、カラパスなどなど有力どころが数多く巻き込まれてしまった。

すでにUAEの面々を含むプロトン前方はこの前から登りでのふるい落としを開始していたため、落車に巻き込まれた後続を気にすることもせず走行ペースを維持。

ストップを余儀なくされた集団は先行する集団から1分ほどの遅れとなる中、それ以上の遅れは致命的と考えたか、トム・ピドコックがアタック。

だがマチューはこれを追わない。ピドコックと他数名が先行し、ポガチャルらのグループを追うことに。マチューは動けなかったのか、動かなかったのか。

結果的には10kmほど走ってピドコックのグループが先にポガチャルグループに追いつき、そしてそのすぐあとにマチューグループも合流することに成功する。その時点での結果だけを見ると、慌てずマイペースで走り続けたマチューが正解だったとわかるが、当然それはただの結果論。

危険な落車

今日は残り35kmから独走!

残り35kmの斜度13%レベル登場する激坂コート・ド・ラ・ルドゥート(côte de La Redoute)。それまで全く目立たずなんの動きも見せていなかったあの男がついに動いた。

🐷「うあああああああああああああ。今日は35km独走かよ」

この時点でもう誰もが「はい、今日の優勝決まり」と思っただろうし、そしてそれは正解。

レース前からこのコート・ド・ラ・ルドゥートでポガチャルがアタックする作戦だったのかはわからないが、とにかく今日のチームUAEとポガチャルは無駄なことを一切しなかった。先日のフレッシュ・ワロンヌは強力な布陣で臨みながらも、「なぜワロンヌでUAEは自滅したか?。低体温症のスケルモースはリエージュ出場へ」で書いたとおり、強欲すぎたか焦りすぎたか余計な作戦を敢行して自滅。

もちろん今日のリエージュにはポガチャルがいるという違いがあったわけで、だからこそ余計なことを考える必要もなかったのかもしれないが。

まるでツール・ド・フランスで見せるかのような完璧なシナリオと万全のチーム力で、すべてはポガチャルのためにというレース運びだった。

ロマン・バルデ!

一人別次元のレースしているポガチャルは置いておいて、ポガチャル以外でこの日最も印象的な結果を残したのはチームDSMのベテランクライマーで元フランスの貴公子ロマン・バルデ(Romain Bardet)だ。個人的に好きな選手の一人でもあるのでずっと応援していた。

そのバルデはリエージュ名物の登り、コート・ド・ラ・ロシュ・オー・フォコン(côte de la Roche-aux-faucons)で追走集団から単独アタック。必死の走りで逃げ続けた。

ベルナルを含む後方が加速すればいつ捕まってもおかしくないタイム差での逃げだったが、そんなバルデに幸運となったのがバルデを追う集団に、登りで遅れたマチューのグループが合流したことだ。

今年のリエージュは登りゴールでもなく、平地でのゴール。つまり最後はスプリント勝負となる。基本的にクライマーだらけのリエージュであるため、そうなればマチューが勝つのは必然。そのため、マチューが合流すれば誰も先頭を牽引しようとは思わない。マチューに引かせて彼の脚を削り、自分の脚は温存したいからだ。

そしてやはりその理屈どおりにバルデを追う集団はお見合いとなりそのペースが落ち、実際にバルデと後方との差が開いていった。バルデはフラムルージュを通過してから後方が追いつけないことを確信し、サムズアップを見せる。そして2位でゴール。

バルデはゴール後に2位という結果にこれまでのいろいろな想いが湧き出し感極まったのか、涙を見せる。

昨年末の記事「ロマン・バルデが来年で引退か?」で書いたように、バルデはひょっとしたらこのリエージュが現役最後のリエージュとなる可能性もあったわけで、それでも2位を取れたことは本人にとってもとても大きな意義を持つものだろう。

🐷「良かった・・・2位とれたホンマよかった・・・」

レース全体のハイライト動画

結果(トップ10)

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Romain Bardet Team dsm-firmenich PostNL1:39
3Mathieu van der Poel Alpecin – Deceuninck2:02
4Maxim van Gils Lotto Dstny,,
5Aurélien Paret-peintre Decathlon AG2R La Mondiale Team,,
6Mauri Vansevenant Soudal Quick-Step,,
7Valentin Madouas Groupama – FDJ,,
8Alexey Lutsenko Astana Qazaqstan Team,,
9Pello Bilbao Bahrain – Victorious,,
10Thomas Pidcock INEOS Grenadiers,,
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