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スーダル・クイックステップのボス、パトリック・ルフェーブルが彼の宝物レムコ・エヴェネプールを来年のロンド・ファン・フランデレンに出場させることを考えているようだ。
🇧🇪 Patrick Lefevere about Remco Evenepoel
— Domestique (@Domestique___) April 22, 2024
🗣️ "At the end of 2024, we will discuss with Remco if it's possible to do Sanremo & Flanders with a very specific schedule. After that he can rest for Liège & TDF. I'm sure he wants to ride Flanders one day."
(La Dernière Heure) pic.twitter.com/GR9zXyss5a
ルフェーブルが情報源記事のメディアLa Dernière Heureに対して語ったところによると、彼はレムコをミラノ~サンレモとロンド・ファン・フランデレンに出場させたいもよう。ただもちろん強制的に出場させるのではなく、あくまでレムコが走りたいと言うかが条件だ。
ロンドといえば石畳だが、レムコの石畳適性については「ロンドに出るような石畳をときどき走ってるから問題ない」と語る。
レーススケジュール的にも、ルフェーブルの考えではロンドを走ってもその翌週のパリ~ルーベを走らなければ、アルデンヌ・クラシックに向けて休息は取れるとの計算だ。またツール・ド・フランスの邪魔にもならない。
チーム事情としても現実的にレムコをミラノ~サンレモやロンド・ファン・フランデレンに出場させざるを得ないというのもあるのではないか。
そもそもいまのスーダル・クイックステップについては、トム・ボーネンがいた頃のクラシック最強を誇ったチームはどこへやらと言わざるを得ない。存在感も戦績もほぼ低い。チーム力も下がり、さらにロードレース界を支配するタデイ・ポガチャル、ワウト・ファン・アールト、マチュー・ファン・デル・プールという化け物どもをロンドなどで相手にできるのはレムコ・エヴェネプールしかいないというのが現状だろう。
ただ来年レムコが実際にミラノ~サンレモやロンド・ファン・フランデレンに出場するとしても、それを支えるチーム力というのが問題となる。
というのも、ジュリアン・アラフィリップ、イヴ・ランパールト、カスパー・アスグリーンといった現時点のチームの主力がそろって今年限りで契約が切れるからだ。彼ら3人ともいなくなれば大幅なチーム力ダウンとなるだろう。
そのぶん補強すれば良いとも言えるが、そのためにはお金が必要。すでにパトリック・ルフェーブルは最強スプリンターのヤスペル・フィリプセンとの契約を予算を理由にあきらめている。ただ潤沢な予算があったとしても、レムコ・エヴェネプールのツール・ド・フランス制覇を目指すチームであり、フィリプセンは移籍するとツールに出られなくなる可能性が高いので話がまとまる可能性はなかったのではないか。
レムコが来年ロンドなどに出場するとすれば、パトリック・ルフェーブルとスーダル・クイックステップの「レムコ・エヴェネプール依存」が加速するのではないか。もちろんスプリンターとしては最強の一角であるティム・メルリールもいるが、それでもメルリールに不向きなレースは全部レムコに頼らざるを得ないというのはどうなのか。
ルフェーブルはかつてレムコを時間をかけてじっくりと大事に育成するという方針だったが、現状はそうしたかつての方針とは反対に、レムコ依存によってレムコの選手としての消耗を早めることになりつつあるのではないか。