なぜサム・ウェルスフォードはジロに出ていないのか?
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今年のシーズンイン直後のツアー・ダウン・アンダーで勝利し、ロードレースファンに飛躍の年になるのではと期待させたスプリンターが、Bora-hansgroheのサム・ウェルスフォード(Sam Welsford)だ。
このジロ・デ・イタリアに出場するのではとも予想されていたが、実際には彼の発射台のダニー・ファン・ポッペルがスプリンターとして出場しているものの、ウェルスフォードはメンバーに選出されなかった。
なぜウェルスフォードはジロのメンバーに選ばれなかったのか?そしてメンバー漏れについて彼とチームとの間に溝はあるのか?
情報源:‘We’ve still got big goals for him’ – Team explains why Sam Welsford isn’t racing Giro d’Italia
ウェルスフォードをジロに選ばなかった理由について、チームはウェルスフォードの調子がベストコンディションではなかったからだと話す。そしてその判断は本人やそのコーチたちとも含めた話し合いと様々な分析の結果だとも語る。
このような判断過程からするとチームとウェルスフォードとの間に溝はなさそうだ。
ジロに限らずグランツールは言うまでも過酷なレース。特にウェルスフォードのようなピュアスプリンターにとっては辛すぎる山が多数登場するため本当にきつい。それに3週間耐えなければならない。
スプリンターはスプリントそのものだけでなく、スプリントする以前の段階でも厳しいサバイバルが待っている。難関山岳ではタイム制限に間に合わず失格というのもよくあることだ。
それだけにスプリンターは、100%中の100%というコンディションでなければグランツールには出場できないし、すべきではない。Bora-hansgrohe側は、グランツールがウェルスフォードにとって罰になってはいけないという考えだ。
だからこそ最近少し調子が落ちつつあり停滞しつつあったウェルスフォードを選ばなかった。
ただ今後のウェルスフォードの目標についてはパリ五輪も含めて大きなターゲットがあるもよう。だからこそジロで無理して体を壊す必要はないとの判断だろう。
ウェルスフォードはやっぱり調子が上がりきってなかったんですね。
ツアー・オブ・ターキーではBORA-hansgroheのいつものスプリントメンバーが3人そろっていたのに、スプリントステージでも見るところもなく、ついにはウェルスフォードが最終ステージでDNSしていたので、そんなことじゃないかと思っていましたが。
勝負にからめる見込みがないのに3週間ものグラン・ツールに出ると、山を越えるだけの苦行になっちゃいますから、これはしかたがないところですね。
というわけで、ウェルスフォードのかわりにファンポッペルが選ばれたわけではなく、3段ロケットが2段ロケットになっただけと…
コンディション不良の原因が何かまでは報道されていないようだけど、カヴェンディッシュのキスの病みたいな慢性的なものじゃないと良いブヒね。
春は欧州も気候がめんどくさいからプロであっても体調管理が難しいのかも。もしそうならば完全に夏になってしまえば調子良くなる可能性が?
そのウェルスフォードですが、ツール・ド・ハンガリーのステージ1で勝ちました。調子は良さそうです。
単にここのところの成績がいまひとつでジロに出してもらえなかっただけのようです。
ツール・ド・ハンガリーはカヴェンディッシュ(+モルコフ)やサガンやブッフマンも出ていて、ちょっと面白そうなステージレースです。
昨日のハンガリーの動画見たブヒ。カヴェンディッシュはスプリントするのが早すぎたブヒね。
そしてウェルスフォードは最後は単騎で勝ちきって見事だったブヒね。
ログリッチいるからやっぱりツールに出るのは無理かな?となるとブエルタかな?