Enter your email address below and subscribe to our newsletter

2024ジロ・デ・イタリア第10ステージ

ロマン・バルデが台風の目に?2024ジロ・デ・イタリア第10ステージのレビュー、結果、ハイライト動画

2024ジロ・デ・イタリア第10ステージのレビュー、結果、ハイライト動画

Share your love

昨夜の2024ジロ・デ・イタリア第10ステージは1級山岳の山頂フィニッシュ。休息日あけいきなりの山頂フィニッシュということ、そしてタデイ・ポガチャルが休息日に「これからは守りの走りに徹する」というようなコメントをしていたこともあり、みんなスタートから逃げようとしたため、約50km走ってもなかなか逃げが決まらない展開だった。

ポガチャル「これ以上タイムを奪う必要ない」

そんな中、ポガチャル以外の総合争いを混沌へ導いた選手がいた。ロマン・バルデだ。

第10ステージのコース

こちらの記事でチェックしてほしい。

感想・ハイライト

なかなか逃げが決まらず

犬、危ない

27名の逃げ

このあともジュリアン・アラフィリップが今日も逃げようとしたり、いろいろ活発に逃げとプロトンとの攻防が繰り広げられ続けるが、ようやく残り60kmもなると30名弱の逃げが決まる。その時点でプロトンとの差は3分近くになっていた。

その逃げ集団の中にはアラフィリップ以外に、

  • ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
  • マキシミリアン・シャフマン
  • ロマン・バルデ
  • ヤン・トラトニク
  • 弟パントル(ヴァランタン・パレパントル)
  • 兄パントル(オレリアン・パレパントル)

などなど。

だがその30名弱の大きな逃げ集団も少しずつ瓦解していき、1級山岳の後半ではヤン・トラトニク、ロマン・バルデ、そして弟パントルことヴァランタン・パレパントルの3人の争いとなった。

ロマン・バルデが台風の目?

最初は単独で先行していたヤン・トラトニク。

それを追うバルデと弟パントレ。二人あわせてバル・パントレ。しかしこのあと弟パントレが加速しバルデを置き去りにしてトラトニクを単独で追い詰め、ついにトラトニクを追い抜き独走態勢へ。

第8ステージでも単独で独走していたが後方からポガチャル擁するUAEトレインに追いつかれてしまい、ステージ優勝を逃した弟パントレ。しかし今回はすでにメイン集団は逃げを容認していたためその脅威を心配することなし!

そして無事に(?)ステージ優勝。第8ステージのリベンジに成功だ。オレリアン&ヴァランタンのパントルブラザーズは今後も山岳ステージで逃げを積極的に狙ってくるのではないだろうか。

ヴァランタン・パレパントルは2021年まではAG2Rのクラブチームで走っていて、2022年からワールドチームとしてのAG2Rに所属してプロデビューしたばかり。そしてこの日の勝利は本人にとってプロ初勝利、そしてグランツール初勝利というダブル記念日となった。加えて今年大活躍のデカトロンAG2Rとしても今大会初勝利だ。

そしてロマン・バルデが2位となったわけだが、これによって総合争いがおもしろくなってきた。

というのも、この日のスタート前ではロマン・バルデは総合14位。しかし、1級山岳の後半でもポガチャルなどの総合エースのグループとは4分の差があったため、仮に総合上位陣がバルデから4分遅れてゴールすれば、バルデはゲラント・トーマスに次ぐ総合4位となり、しかも総合2位のダニマルとの差も30秒ほどになってしまう可能性があったからだ。さらに言えば、バルデはゴール2位と中間スプリントでのボーナスタイムも獲得している。

そのためバルデとポガチャルグループとの差が気になっていた。

そのポガチャルグループもゴール向けて少しずつ速度があがるが、その中では新人賞ジャージを着るキアン・アイデブルックスがこのように苦しい展開。

さらにゴール前ではバーレーン・ヴィクトリアスの新星アントニオ・ティベーリもポガチャルやゲラント・トーマスらから少し遅れてタイムを数秒失ってしまう。

結局ポガチャルたちはこのようにバルデから2分45秒ほど遅れてゴール。この結果、ロマン・バルデが総合14位から一気に総合7位までジャンプアップした。バルデは、総合5位のキアン・アイデブルックスと総合6位のアントニオ・ティベーリの両名との差も1分以内に。

今回はバルデが総合14位と遅れていたため、UAEたちが危険視せず泳がせたわけだが、もし今後もバルデが逃げようとするならば少なくともボーラ・ハンスグローエとバーレーン・ヴィクトリアスがそれを許さないのではないか。そのためこれからバルデの自由度はなくなると思われる。

しかし、もしどこかでキアン・アイデブルックスやアントニオ・ティベーリ、さらにベン・オコナーが遅れるならばバルデは総合表彰台も見えてくる。その可能性を信じ、チームDSMも全力でバルデをアシストしてくるかもしれない。

バルデは大会前は「自分は総合上位を狙えるような選手ではない」みたいなことを言っていたのだが、ひょっとしたらこれからバルデが総合争いの台風の目になるかもしれない(ポガチャルを除いて)。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Valentin Paret-peintre Decathlon AG2R La Mondiale Team1位との差
2Romain Bardet Team dsm-firmenich PostNL0:29
3Jan Tratnik Team Visma | Lease a Bike1:01
4Andrea Bagioli Lidl – Trek1:18
5Aurélien Paret-peintre Decathlon AG2R La Mondiale Team1:25
6Simon Geschke Cofidis,,
7Filippo Zana Team Jayco AlUla,,
8Domenico Pozzovivo VF Group – Bardiani CSF – Faizanè,,
9Nicola Conci Alpecin – Deceuninck1:41
10Esteban Chaves EF Education – EasyPost1:56

総合トップ10

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Felipe martínez Daniel BORA – hansgrohe2:40
3Geraint Thomas INEOS Grenadiers2:58
4Ben O’connor Decathlon AG2R La Mondiale Team3:39
5Cian Uijtdebroeks Team Visma | Lease a Bike4:15
6Antonio Tiberi Bahrain – Victorious4:27
7Romain Bardet Team dsm-firmenich PostNL4:57
8Lorenzo Fortunato Astana Qazaqstan Team5:19
9Filippo Zana Team Jayco AlUla5:23
10Einer Rubio Movistar Team5:28

各賞1位

総合1位Tadej Pogačar(UAE Team Emirates)
ポイント賞1位Jonathan Milan(Lidl-Trek)
山岳賞1位Tadej Pogačar(UAE Team Emirates)
新人賞1位Cian Uijtdebroeks(Team Visma | Lease a Bike)
Împărtășește-ți dragostea

Warning: Undefined array key "path" in /home/miyamaworks/bikenewsmag.com/public_html/wp-content/themes/blocksy/inc/helpers/html.php on line 6
piginwired
piginwired
Articole: 7131

2 comentarii

  1. 弟パントル「オコーナー先輩!2020年ジロ第16ステージの敵を取りました!!」
    兄パントル「弟よよくやった!!」

    トラトニク「やっぱ来季ボーラ行くの正解かな…?」
    コーイ君リタイアといいアイデブルックス孤立無援といい、ヴィスマとことん噛み合ってないなぁ……。

    • 今年のヴィズマは何もかもハマった昨年とはほんと真逆で、何をやっても上手くいかないみたいになってるブヒね。
      ワウトがもうすぐ復帰できそうだから、その復帰で流れが変わるかもしれないけど。
      あとは化け物ヴィンゲゴー次第で、結局終わりよければすべてヨシみたいになる???

Lasă un răspuns

Adresa ta de email nu va fi publicată. Câmpurile obligatorii sunt marcate cu *

Acest site folosește Akismet pentru a reduce spamul. Află cum sunt procesate datele comentariilor tale.

Stay informed and not overwhelmed, subscribe now!