今日も激ヤバ。2024ジロ第17ステージのプレビューとコースプロフィール
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2024ジロ・デ・イタリアはついに最終週。昨夜の第16ステージは本来の山岳ステージが悪天候によりほぼ前半まるごとカットされて半分の長さとなったわけだが、それでもゴール前に1級山岳と2級山岳が連続し、しかも雨の中のレースとなり通常よりも消耗戦という性質が強かった。
しかし今日の第17ステージも激ヤバのコース設定となっている。そのコースプロフィールがこちら。
5月22日(水)午後7:15〜
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) May 21, 2024
Cycle*2024 ジロ・デ・イタリア 第17ステージ
【リセルヴァ・ディ・ヴァル・ガルデナ 〜 パッソ・ブロコン】
159 km(山岳 ★★★★★/獲得標高 4100 m)
解説:永井孝樹さん、中野喜文さん
実況:谷口廣明さん、永田実さん#GirodItalia #jspocyclehttps://t.co/HiQoBDVlC7 pic.twitter.com/OHiHw1O9og
このように今日は159kmの中に5つの山岳が詰め込まれているというヤバさ。1日の獲得標高は4200m。
ただ今日のヤバさの真の主役(影の主役?)は登りではなく下りかもしれない。
なにせまず最初の2級山岳セッラからは約38kmに及ぶ下りだ。その後の1級山岳ロッレを通過してからの下りも約27kmある。加えてこの日4つ目の山岳である2級山岳ブロコン(今日はこれを2度登る)の下りも10数kmはありそうだ。
これだけダウンヒルの距離が長いため下りが苦手な選手は苦労するだろうし、下りアタックをしかけてくる選手も出てくるだろうか。もちろんダウンヒルではたった一度のミスが命取りだ(レース展開的にも身体的にも)。
最凶ステージとなった第15ステージではイエンセ・ビエルマンスが崖下30メートルほどに転落した事件も発生していた。
昨夜の第16ステージではUAE&ポガチャルはレース前に「勝つつもりはない」と言っていたが、モビスターの動きを上手く利用して結局ステージ優勝とタイム差拡大に成功した。
ポガチャル「最終週は守りの走りをする」
と言ってきたわけだが、果たして第17ステージも昨日のように他チームの動きがUAEにとって都合の良いものであればそれを利用して最後の最後で攻撃に出ることも?
ただきびしい登りのあるステージはこれで最後というわけではない、第19ステージ(丘陵)、そして第20ステージ(山岳:☆5つ)という難しいステージが2日連続で残っているため、あえてUAE勢が今日動く必要もない。
逆に他チームは今日、第19、第20が勝負どころ。これら3日でポガチャル以外の総合2位~10位の争いはまだまだどう転ぶかわからない状況だ。バッドデイが来ればすぐに数分のタイム差は消えてなくなる。
特に今日は2位ダニエル・マルティネスと3位のゲラント・トーマスの争いに注目したい。
優勝予想はニコラ・コンチ。