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2024ジロ・デ・イタリア第20ステージのタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)

最後もショータイム!2024ジロ・デ・イタリア第20ステージのレビュー、結果、ハイライト動画

最後もショータイム!2024ジロ・デ・イタリア第20ステージのレビュー、結果、ハイライト動画

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2024ジロ・デ・イタリアもついに最終日の前日の第20ステージ。最後の最高難易度(★5つ)の山岳ステージ。それゆえポガチャル以外の総合勢がラストバトルを繰り広げるはずで、逃げによる逃げ切り勝利は望み薄。だがそれでも諦めない選手たちは果敢に飛び出していくはず。

ポガチャルを除く総合争いは単なる消化試合と化してしまうのか、それとも総合順位を震撼させるような何かが起こったか?

第20ステージのコース

ロードレース2024ジロ・デ・イタリア第20ステージのコースプロフィール

今日は1級山岳モンテ・グラッパを2回登るわけだが、ちょっと独特なのは、よくある山頂フィニッシュではなく下ってからゴールということ。最近のジロは雨の中が多いがもし雨の中の下りとなれば危険度は増す。特に逃げ切りを狙ったり、タイム差を稼ぐことを狙うならば余計に雨の下りが鬼門となる。天候が1つのポイントになるかもしれない。

そのモンテ・グラッパのプロフィールがこちら。

ロードレース2024ジロ・デ・イタリア第20ステージの1級山岳モンテ・グラッパのプロフィール

1級山岳らしく登坂距離が18.2km弱と長く、平均斜度も8.1%と高い。これを2度登るという辛さ。二度目の下りは1度目の下りよりも危険箇所が頭に入っている分だけ安全かもしれないが・・・

なお🐷は万年筆大好き人間なので、モンテ・グラッパといえば高級万年筆ブランドのほうを思い浮かべる。高くて買えないが。

感想・ハイライト

山岳賞大逆転なるか?

昨日のレース後の段階で山岳賞トップはタデイ・ポガチャル。そして2位にEFのゲオルグ・シュタインハウザー、3位にVFGバルディアーのジュリオ・ペリツァーリ。

仮に今日すべての山岳賞ポイントを取れれば83ポイント。3位のペリツァーリとポガチャルは82ポイント差。つまり今日の山頂すべてを1位通過すれば、シュタインハウザーはもちろんペリツァーリもポガチャルを1ポイント差で大逆転できる。

しかしシュタインハウザーは今日逃げに乗れなかった。一方で3位のペリツァーリは逃げに乗るが、最初の山岳ポイントがある4級山岳Muro Ca’del Poggioではペリツァーリはポイントを獲得できなかった。つまりその時点でペリツァーリの大逆転山岳賞の夢は潰えたことになる。

ポガチャル負傷か?

レース序盤でなぜかタデイ・ポガチャルがプロトン後方に下がり医療班の車(メディカルカー)と話をして変なアクション。ガーゼのような何かを受け取るシーンが捉えられた。それがこちらの動画だ。

ジロにオウデ・クワレモント登場!?

最後はやはりショータイム!

山岳賞2位を確定させたいペリツァーリは逃げ続けて1回目の1級山岳モンテ・グラッパをチームメイトのアレッサンドロ・トネッリとモビスターのペラヨ・サンチェスとともに3人でクリア。きっちりと1位通過をして40ポイント獲得。山岳賞2位を確定させる。

そして下り終えてから再び2回目のモンテ・グラッパ。そこで独走を開始したペリツァーリ。しかし1分少しのタイム差でチームUAEが牽引する集団が迫る。

このUAEトレイン、特にラファウ・マイカ軍曹の強力な引きでゲラント・トーマスやベン・オコナーといった総合上位陣が遅れる。マイカとポガチャルについていけたのはダニエル・マルティネスとアントニオ・チベリのみ。

ここからポガチャルがマイカの前に出ようとするのをマイカが止めるような仕草をする。

マイカ「まだだ、まだ行くな!」

みたいなやり取りをしていたと思ったら、

🐷「ポガタイムの始まりだあああああああああああああ!」

やはり大会最後のポガチャルのショータイムでも誰も後を追わず。追えないのか。

ポガチャルはすぐに先行していたペリツァーリに追いつき、何か言葉を交わすような仕草。ペリツァーリがポガチャルに後ろにつく形でしばらく走るも、さすがに逃げ続けていたペリツァーリはポガチャルについていけなくなり、いつものようにポガチャルの独走へ。

ポガチャル「お、元気な子おるやん」

ポガチャル「ちょうどいいとこにうちのスタッフもおるやん。せや!」

このポガチャルの判断の速さよ。そしてこの余裕。見習いたい。

結局は大会前に世界中が予想していた通りの結果となった。最終的にはポガチャルだけが別の惑星からやってきて別のレースしているみたいな感じとなってしまったが、それでもの第1週目から積極的に動いて大会が始まった直後からジロ・デ・イタリアを沸かせて興奮させたさせてくれたのも事実なわけで、やはり「華」のあるトップスターだった。

さて気になる2位以下だが、遅れていたゲラント・トーマスやベン・オコナーたちもいつのまにか、ダニエル・マルティネスらと合流していて最後はみんないっしょにゴール。結局総合順位に特に大きな変動はなく終幕となった。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Valentin Paret-peintre Decathlon AG2R La Mondiale Team2:07
3Felipe martínez Daniel BORA – hansgrohe,,
4Antonio Tiberi Bahrain – Victorious,,
5Einer Rubio Movistar Team,,
6Giulio Pellizzari VF Group – Bardiani CSF – Faizanè,,
7Geraint Thomas INEOS Grenadiers,,
8Ben O’connor Decathlon AG2R La Mondiale Team,,
9Michael Storer Tudor Pro Cycling Team2:31
10Rafał Majka UAE Team Emirates3:08

総合トップ10

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Felipe martínez Daniel BORA – hansgrohe9:56
3Geraint Thomas INEOS Grenadiers10:24
4Ben O’connor Decathlon AG2R La Mondiale Team12:07
5Antonio Tiberi Bahrain – Victorious12:49
6Thymen Arensman INEOS Grenadiers14:31
7Einer Rubio Movistar Team15:52
8Jan Hirt Soudal Quick-Step18:05
9Romain Bardet Team dsm-firmenich PostNL20:32
10Michael Storer Tudor Pro Cycling Team21:11

各賞1位

総合1位Tadej Pogačar(UAE-TeamEmirates)
ポイント賞1位Jonathan Milan(Lidl-Trek)
山岳賞1位Tadej Pogačar(UAE-TeamEmirates)
新人賞1位Antonio Tiberi(Bahrain Victorious)
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piginwired
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Articole: 7035

6 comentarii

  1. ポガチャル、これはツールも出るでしょうね。
    ヴィスマはヴィンゲゴーもワウトも負傷したのが心配。実力者全員集合作戦を発動しても、今年はログリッチがいない…。

    • なんかポガチャルはもう明日からツール始まっても普通に闘い抜けそうな感じ・・・
      というかそっちのほうが好都合と思ってそう。

      ヴィンゲゴーとワウトは順調に回復したようで、あとはどこまで仕上げていけるかが注目ブヒね。
      あとツールもマイカが出るのかな?

  2. ポガチャル「最後まで楽しんでくれたかな?」

    UAE、ツールはアシスト総取っ替えのようですよ。
    ポガチャル・ポリッツ・ウェレンス・シヴァコフ・ソレル・アユソ・アルメイダ・イエーツ

    これ、ポガ、イエーツ、アルメイダ、アユソで総合1位~4位まで独占できるんじゃね?

    • そうなるとまたアダム・イエーツが最終発射台を務めそうブヒね。
      ヴィンゲゴー「全員俺一人でボコボコにしてやんよ」

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