UCIがヴィズマ・リースアバイクのコントロール・ルームがUCI規則違反か調査
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今年のツール・ド・フランスでチーム・ヴィズマ・リースアバイク(Team Visma | Lease a Bike)が導入することを発表したデータ分析車輌のコントロール・ルーム(Control Room)について、UCIがルール違反ではないか調査している。
ヴィズマのコントロール・ルーム(Control Room)とは?
— Team Visma | Lease a Bike (@vismaleaseabike) June 27, 2024
In the spirit of limitless thinking, and together with our partners Visma and BetCity, we proudly present this state-of-the-art innovation, enabling us to play smarter.… pic.twitter.com/uAgEYSNYFL
チーム・ヴィズマ・リースアバイクがツール・ド・フランスで導入しようとしているのがコントロール・ルーム(Control Room)と呼ばれる車輌だ。
これはレース中の様々なデータ(気象状況、風向き、TV映像、レースラジオなど)をリアルタイムで分析し、チームカーの監督たちに一定の予測や作戦の方向性などを伝え、チームを有利な状況へ導こうというものだ。今流行りのAI()による予測もなされるかもしれない。
スポンサーであるIT企業Visma社としては良い宣伝になるという感じだろうか。
UCIが介入
ただこの車輌の導入についてはUCIがルール違反にならないか検証を実行している。この件についてのUCIの公式声明を見て欲しい。
UCI statement concerning Team Visma | Lease a Bike – https://t.co/wAXNfw1u4x pic.twitter.com/JNqll7tkGH
— UCI_media (@UCI_media) June 27, 2024
UCIが問題視するのはUCI規則Article 1.3.006bisとの適合性だ。
同条項はいろいろな規制が書かれているが、その内容の一部は次のようなものだ。
- 選手のバイクに使える機材の制限
- 選手のバイクにつけた通信デバイスから発信・取得できるデータの種類の制限
- 生理学的データのうち乳酸やブドウ糖などの代謝データを取得するデバイスの禁止
- 他の選手のデータの閲覧の禁止
などだ。
仮にチーム・ヴィズマ・リースアバイクが、このコントロール・ルームと通信するために新しい特別なデバイスをバイクにつけるならば違反となるだろうし、また、実質的に考えて他チームの選手のデータを閲覧できるような状態になるならば違反になる可能性もあるのではないか。
まだUCIの結論は発表されていないが、全面禁止になるのか、それともなんらかの条件付きでOKとなるのか、気になるところだ。