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2024ツール・ド・フランス第2ステージ

ポガチャル奇襲でヴィンゲゴーは?2024 ツール・ド・フランス第2ステージのレビュー、結果、ハイライト動画

2024 ツール・ド・フランス第2ステージのレビュー、結果、ハイライト動画

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2024 ツール・ド・フランスは前日の第1ステージでは新人&ベテランの感動の物語が紡ぎ出されたわけだが、昨夜の第2ステージはとんでもない展開となった。まるで今年のジロ・デ・イタリアを思い出させるようなタデイ・ポガチャルの攻撃が繰り出されたからだ。

そんなポガチャルのアタックに最大のライバルであり、、怪我から復帰直後のヨナス・ヴィンゲゴーはついていけたのか?そしてレムコ・エヴェネプールやプリモシュ・ログリッチたちはどうなったのか?

第2ステージのコース

2024ツール・ド・フランス第2ステージのコースプロフィール

今日のコースは第1ステージと同じアップダウンのある丘陵ステージだが、1日の獲得標高は昨日の半分ほどで1850m。そして今日の登りはどれも第1ステージに登場した登りと比べて距離が短い。

しかし登坂距離は短いものの平均斜度が10%超のものが複数あり第1ステージよりもパンチが効いている。昨日よりもピュアピュアスプリンターにとっては厳しいかもしれない。

最後の登りも平均斜度10.6%なのでパンチ力のあるクライマーはアタックをかけるのにちょうどいいかもしれない。下ってからは平坦基調を走ってのゴールだが、下ってからゴールまでは昨日よりも距離が短いため少し楽か。

大逃げは決まりにくいと思うし、チームDSMが完全にプロトンを最後までコントロールできればロマン・バルデのマイヨジョーヌ維持は可能はなずだが、はたしてどうなるか。

感想・ハイライト

今日は平穏な逃げ

昨日の第1ステージとは異なり今日はスタート直後に逃げがわりとサクっと決まった。その中には山岳賞ジャージ(マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ)を着るヨナス・アブラハムセン(Uno-X Mobility)の姿も。予想どおり今日も山岳賞ポイントを稼ぎ、同ジャージを今後もできるだけキープする作戦だ。

そしてそのアブラハムセンが本日第1山岳ポイントと続く第2山岳ポイントを続けて1位通過する。

残り35km、1回目の3級山岳コート・デ・サン・ルーカ

ゴールまで残り40kmをきると3級山岳コート・デ・サン・ルーカが登場する。登坂距離こそ2kmだが平均斜度が10.6%という厳しい登り。しかも部分的には最大斜度20%!今日はゴールに向けてこれを2回登るコースとなっている。

その1回目で、それまでずっと協調していた逃げ集団の中でいっきにふるい落としのアタック合戦が勃発する。一方で後方のプロトンでもチーム・ヴィズマ・リースアバイクが先頭に出現し、登りを牽引。

だが逃げでもプロトンでも結局1回目のサン・ルーカの登りでは決定的な動きは形成されなかった。

しかし2回目のサン・ルーカへ向かう平坦区間で、ネルソン・オリヴェイラ(Movistar)が突如飛び出し、それにヨナス・アブラハムセン(Uno-X Mobility)とケヴィン・ヴォークラン(Arkéa–B&B Hotels)が追いつき、この3名が抜け出すことに成功する。

ポガチャルの奇襲!!

2度目のサン・ルーカで逃げの3人からArkéa–B&B Hotelsのケヴィン・ヴォークランが加速して独走態勢へ。40秒以上の差をつけて山頂を一人で通過してゴールへ向かう。

そしてプロトンではゲラント・トーマスやプリモシュ・ログリッチらが遅れ始める。そんな中、

2024ツール・ド・フランス第2ステージ

🐷「ポガチャルいったああああああああ!!!逆サイドでヴィンゲゴーも反応してる!」

このポガチャルの奇襲にヴィンゲゴーしか反応できず。レムコ・エヴェネプールも置いてけぼりに!

ポガチャルとしては、狙いはライバルたちをテストすること、そしてあわよくばタイム差を奪うことだったのだろう。ヴィンゲゴーは置き去りにできなかったが、それ以外のメンツをまんまとハマらせることに成功したため、ポガチャルはその後の下りでも手を抜かずガンガン飛ばす。

それにしてもポガチャルのアタックに反応したヴィンゲゴーの凄さが光る。調子も良さそうだ。まだツール2日目で長丁場になるとわからないが、少なくともこの時点ではヴィンゲゴーはポガチャルと戦えるレベルにある。

そしてヴィンゲゴーだけがポガチャルから一瞬たりとも目を離さなかったのか。ポガチャルの動きを予想していたのだろうか。これまでずっと激闘を演じた仲だからこそわかる直感があったか?

ステージ優勝は結局途中から抜け出した23歳の若きフランス人、ケヴィン・ヴォークラン。ツール・ド・フランス初出場にもかかわらずステージ優勝を叶えた。前日の第1ステージでロマン・バルデを最後まで強力に支えたのも同じ23歳のオランダ人、フランク・ファン・デン・ブルークだった。どちらも新人賞の対象でもある。近年のロードレースに衝撃を与え続ける若い世代の活躍が今年のツールでも2日連続で見られることとなった。

チームとの契約は2025年までだが、この日の勝利で契約延長の話も今年のうちに出てくるかも?

そして今日一番驚いたのが、レムコ・エヴェネプールとリチャル・カラパスが最後にポガ&ゲゴーに追いついてきたということ。カラパスだけなら不可能だっただろう。さすがタイムトライアル世界王者のレムコ。登りで離されたものの難しい下りと平坦の爆走で追いついたわけで、さすがの走力だと再認識。レムコも調子はかなり良さそうだ。レムコは24歳でまだ新人賞(マイヨ・ブラン)の対象となっているわけでこれで新人賞をゲット。

ポガチャルはこれでいいのか?

今年のジロでも早い段階でマリア・ローザを手にして結局最後まで着続けたわけだが、ツールでも大会2日目にしてもうポガチャルがマイヨ・ジョーヌを着ることになってしまった。

明日は平坦ステージなのでプロトンのコントロールはスプリンターチームに丸投げしてもいいだろうが、ちょっとでもチーム力を温存するならばこんなに早くマイヨ・ジョーヌを奪う必要はなかったのではないだろうか。

ただ近年のグランツールは「取れるときに取れるものは全部取っておく」みたいなトレンドでもあり、実際に今日はレムコとヴィンゲゴー以外のライバルからタイム差を奪えたわけで、それはそれで良いのかも。まぁポガチャルらしいといえばポガチャルらしい。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Kévin Vauquelin Arkéa – B&B Hotels1位との差
2Jonas Abrahamsen Uno-X Mobility0:36
3Quentin Pacher Groupama – FDJ0:49
4Cristián Rodríguez Arkéa – B&B Hotels,,
5Harold Tejada Astana Qazaqstan Team,,
6Nelson Oliveira Movistar Team0:50
7Axel Laurance Alpecin – Deceuninck1:12
8Mike Teunissen Intermarché – Wanty1:33
9Hugo Houle Israel – Premier Tech1:36
10Richard Carapaz EF Education – EasyPost2:21

総合トップ10

1Tadej Pogačar UAE Team Emirates1位との差
2Remco Evenepoel Soudal Quick-Step,,
3Jonas Vingegaard Team Visma | Lease a Bike,,
4Richard Carapaz EF Education – EasyPost,,
5Romain Bardet Team dsm-firmenich PostNL0:06
6Maxim van Gils Lotto Dstny0:21
7Egan Bernal INEOS Grenadiers,,
8Pello Bilbao Bahrain – Victorious,,
9Thomas Pidcock INEOS Grenadiers,,
10Giulio Ciccone Lidl – Trek,,

各賞1位

総合1位Tadej Pogačar(UAE-TeamEmirates)
ポイント賞1位Jonas Abrahamsen(Uno-X Mobility)
山岳賞1位Jonas Abrahamsen(Uno-X Mobility)
新人賞1位Remco Evenepoel(SoudalーQuickStep)
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4 comentarii

  1. ポガチャル「何だ、調子良いじゃん」
    ヴィンゲゴー「油断も隙もあったもんじゃねぇ…」

    別サイト情報によると、ゴール前でポガチャルが足緩めていたのは、レムコにマイヨジョーヌを譲る算段があったかららしいですね。(現時点ではタイム差・TT共に無いので、着順合計で決まる)
    明日はスプリンターチームが勝手に集団コントロールしてくれますし、着順利用してレムコに譲るつもりでしょうから心配ないでしょうね。

    • なるほどだから最後の最後、ゴールライン手前でポガチャルは他のメンバーを先にいかせたのブヒね。
      なんであんなゴール直前でわざと脚を緩めたのかと思ったブヒ。

  2. ヴォークラン、順調に育っていてフランス期待の星ですね。トマヴォクレールみたいになったらいいな。

    今回の勝利を一番喜んでるのは、ついに新型オルトレでメジャーレース勝利をつかんだビアンキかも…w。

    • そうか、たしかにビアンキは今年のワールドツアー初勝利となるブヒね。

      ヴォークランはユイの壁でも2位だったのでほんと期待の若手になってるブヒね。

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