イネオスのドグマはF1でも使われる特別な塗装技術を使用
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開催中の2024ブエルタ・ア・エスパーニャでイネオスが使う一部のピナレロのドグマでは、軽量化を目的とした特別な塗装技術が使われているようだ。
上の情報源記事の写真を見てもらいたいが、具体的にはカルロス・ロドリゲスが使うバイクは、フレームの後ろ三角やシートポストが生のカーボンそのものが見えるクリア塗装のようなものになっている。またジョシュア・ターリングはシートポスト部分だけが同じような塗装になっている。
軽量化のために単に塗装をしていないだけやろ・・・という単純な話しではなく、F1でも使われる最新の塗装技術が使われ、フレーム全体で数%~7%の軽量化を実現しているもよう。その塗装技術を提供しているのがSilverstone Paint Technologyだ。確かにその公式サイトではイネオス・グレナディアーズと提携している旨の記載がなされている。次の画像を見てほしい。
また4年前には同社のYouTubeチャンネルでイネオスのチームバイクを塗装しているPVが投稿されている。次の動画がそれだ。
このSilverstone Paint Technologyは、2008年にマーク・ターナー(Mark Turner)という技術者によって創設された会社で、最新の塗装技術を使いF1マシンなどのエアロ性能を含めたマシンの性能をアップさせるビジネスを展開している。2016年ではF1のスタートグリッドに並ぶマシンの4分の1が同社によって塗装されていたとのこと。
そしてこのSilverstone Paint Technology社はF1マシンだけでなく、ロードバイクの世界ではイネオスだけでなく、チームSunwebのチームバイクだったCervélo、マーク・カヴェンディッシュがディメンションデータ時代に使っていたCervélo S5の塗装も手掛けていたとのこと。