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2024ブエルタ・ア・エスパーニャはこれまでスプリンターでも生き残れるゆるいアップダウンだけのステージだった。しかしついに昨夜の第4ステージは標高1600m地点への山頂フィニッシュ。
ゴール地点となる最後の山岳は、距離約15kmで平均斜度6.4%。数値だけ見ると特別感はないのだが、ゴール前に最大斜度20%と15%の区間が連続して登場する厳しさだ。そのプロフィールは次のとおり。
セップ・クスをはじめ、総合優勝候補らがこの最大斜度20%区間でアタックをしかけるはずだ。そこで一人遅れてしまうと最悪の場合1分近くのタイムロスとなるかもしれない。大会1週目からベストコンディションでなければ戦えない難しい登りとなるだろう。
1級山岳に入りラスト5kmになるとプロトンは逃げを吸収。このあたりはずっと10%台後半~20%が続く激坂区間だ。
1級山岳ピコ・ビリュエルカス激勾配区間に突入!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) August 20, 2024
先頭2人を吸収しました
Cycle*2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第4ステージ
【プラセンシア 〜 ピコ・ビリュエルカス】170.5 km(山岳)#LaVuelta24 #jspocycle
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信〜https://t.co/AVvGqTIHL8 pic.twitter.com/GudwNUAHDp
UAEのシヴァコフが積極的にペースを上げ、それによりレッドブルもヴィスマもそれぞれログリッチとクスだけを残すのみとなる。そのほかにもUAEはジョアン・アルメイダ、EFはリチャル・カラパス、イネオスはカルロス・ロドリゲス、ロットはレナルト・ファン・イートヴェルトなどの10名弱だけの先頭集団となる。
残り4kmでデカスロンのフェリックス・ガルがアタック。そしてこれを追いかけたのがプリモシュ・ログリッチを中心にした4名ほど。セップ・クスやジョアン・アルメイダを含む残りのメンバーは動かず。
このあとログリッチらはフェリックス・ガルを吸収するが、その後しばらくすると後方からジョアン・アルメイダらも合流してくる。しかしセップ・クスがいない!
そしてクスが遅れたままログリッチらは残り1km。さらにここで後方からなんとミケル・ランダも必死の力走で追いついてくいる。今年のランダの強さはキャリア史上最高なのではないか?ランダ34歳にして全盛期に突入か?
ここから最後のゴールスプリントの結末は次の動画でどうぞ。
恐ろしい激勾配を上り続け7人の小集団
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) August 20, 2024
ランダがロングアタック、レナルト・ファンイートヴェルトも加速、ステージ勝者はプリモシュ・ログリッチ
Cycle*2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第4ステージ#LaVuelta24 #jspocycle
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🐷「ん?ファン・イートベルトやらかした?」
PRIMOOOOOZ 🇸🇮#LaVuelta24 pic.twitter.com/6qrvTImCDw
— La Vuelta (@lavuelta) August 20, 2024
明らかにファン・イートベルトが勝利を確信したのか手を上げかけていたのがわかる。そして外からログリッチがまくり、最後は僅差でログリッチ!そして連覇を狙うはずだったセップ・クスはログリッチから30秒ほど遅れてゴールとなった。
今日の結果だけを見るとログリッチはおそらくツールからベストコンディションを継続。しかしクスはベストコンディションにはまだ届いていない感じだろうか?
1 | Primož Roglič | Red Bull – BORA – hansgrohe | 1位との差 |
2 | Lennert van Eetvelt | Lotto Dstny | ,, |
3 | João Almeida | UAE Team Emirates | ,, |
4 | Enric Mas | Movistar Team | ,, |
5 | Felix Gall | Decathlon AG2R La Mondiale Team | ,, |
6 | Matthew Riccitello | Israel – Premier Tech | ,, |
7 | Mikel Landa | Soudal Quick-Step | ,, |
8 | Antonio Tiberi | Bahrain – Victorious | 0:18 |
9 | George Bennett | Israel – Premier Tech | 0:28 |
10 | Pavel Sivakov | UAE Team Emirates | ,, |
1 | Primož Roglič | Red Bull – BORA – hansgrohe | 1位との差 |
2 | João Almeida | UAE Team Emirates | 0:08 |
3 | Enric Mas | Movistar Team | 0:32 |
4 | Antonio Tiberi | Bahrain – Victorious | 0:38 |
5 | Lennert van Eetvelt | Lotto Dstny | 0:41 |
6 | Felix Gall | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 0:47 |
7 | Brandon Mcnulty | UAE Team Emirates | 0:50 |
8 | Mattias Skjelmose | Lidl – Trek | 0:58 |
9 | Mikel Landa | Soudal Quick-Step | ,, |
10 | Aleksandr Vlasov | Red Bull – BORA – hansgrohe | 1:00 |
総合1位 | Primož Roglič(Red Bull-BORA-hansgrohe) |
---|---|
ポイント賞1位 | Wout van Aert(Team Visma | Lease a Bike) |
山岳賞1位 | Sylvain Moniquet(Lotto Dstny) |
新人賞1位 | Antonio Tiberi(Bahrain – Victorious) |
ほぼ同着だとは思いますが、山頂ゴールスプリントでボーナスタイムを稼ぐ得意技が決まっているところを見ると、ログリッチの調子はだいぶ良さそうですねね。
あれだけ厳しい登りであの走りができるなら、ツールでの骨折の影響は全くなさそうブヒね。
とにかくログリッチは落車しないことが一番大切ブヒね。
ブエルタではいつも無事なのに、なぜツールではいつも・・・