Newsletter Subscribe
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
昨夜の第10ステージからブエルタ・ア・エスパーニャは第2週目に入ったわけだが、その第10ステージも逃げがなかなか決まらないスリリングな展開から始まった。1時間以上は逃げができるかどうかの戦いが繰り広げられていた。
総合リーダーであるベン・オコナーを擁するDecathlon AG2R La Mondialeのプロトン支配力がまだまだ弱いのか、ジロやブエルタとは異なる雰囲気のブエルタだからこそという思惑が持つ選手が多いのか。
もちろんひどい暑さと厳しい激坂の連続など他の要素もブエルタというものを構成する要素だが、そうした今年のブエルタについてチーム・ヴィスマ・リースアバイクのエースであるセップ・クスは「今年のブエルタはここまでずっとクレイジー」と表現する。
情報源:‘This Vuelta has been pretty crazy’ – Sepp Kuss still eyeing opportunities as race reaches midpoint
昨年の完璧過ぎたブエルタの反動か、セップ・クスはこれまでのところ目立った結果は残せておらず、総合成績においても首位のベン・オコナーから8分16秒遅れ、かつログリッチからは5分23秒遅れの14位にとどまる。タイム差から見れば連覇はほぼ絶望的だろう。ただ本人としては決して調子が悪いわけではないようだ。
クス自身はこれまでの自分の走りについて、
“I was consistent all the days. I never had that extra bit to really be there with the best guys, but I never had a bad, bad day either.
訳「毎日ずっと手堅く走れている。決してライバルと比べて突出してそれほど調子がいいわけではないが同時にバッドデイがあったわけでもない」
このように話し、ひどい暑さの中でもコンディションそのものが大きく変動したり、調子を落としているわけではないと明かし、これからのブエルタの展開次第ではまだ彼自身も総合上位にジャンプアップできるようなチャンスがあると考え、希望を失っていないようなことを話す。
そんな彼だが、今年のブエルタについて上述のように「クレイジー」だと話す。その理由の1つとして、ツール・ド・フランスとは違うブエルタの雰囲気があるようだ。
それはツールに比べると総合優勝を狙うチームが少し減っていることでプロトンの管理の厳格さと緊張感がやや少ないこと、ポガチャルとヴィンゲゴーという二強がいないことで他の選手でも上位を狙える可能性が多いということがある。
セップ・クスはこうしたことでレース展開がよりカオスになり、このブエルタは面白いと感じているとのこと。こうした総合争いが混迷しがちな面白さという点をも踏まえて、これまでのブエルタはクレイジーだと表現しているようだ。