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今夏開催されたパリ五輪は、セーヌ川の汚さ、開会式の演出、選手村の食事事情の貧相さなど批判もあったがなんとか無事に終わった。日本としても柔道での誤審の有無など不満はあっただろうがメダル数だけで見れば成功といって良かったのではないか。
そのパリ五輪の次は再びオリンピックはアメリカへ。次は2028年ロサンゼルス五輪だ。パリは芸術と歴史ネタの宝庫だったが、ロサンゼルスは言うまでもなくハリウッドがある街。エンタメの宝庫である。どうせ開会式にはアベンジャーズが登場するんだろ?(食傷気味)
さきほどの記事では現UCI会長が国際オリンピック委員会の会長に立候補したというニュースを伝えたが、新IOC会長がどうこうよりは、現時点ではとりあえずアメリカの新大統領がどうなるかということのほうが世界やロサンゼルス五輪に与える影響が大きそうだ。
さてそんなロサンゼルス五輪だが、やはり2028年ツール・ド・フランスと日程が衝突する。
ツール・ド・フランスは例年7月に3週間にわたって開催されるわけだが、2028ロサンゼルス五輪もまた7月14日~30日に開催されるため、完全に日程が衝突する。しかもヨーロッパ大陸からアメリカ大陸へ日付変更戦をもまたぐ長距離の大陸間移動となるため、余裕をもったスケジュールが必須となる。
東京五輪もそうだったが、2000年のシドニー五輪からパリ五輪まではツール・ド・フランスの日程移動もあり、五輪とのダブルブッキングが回避されてきたわけだが、ロサンゼルス五輪はツールの日程変更もかなり困難なものになるだろう。考えうるのは次の3パターンか?
日程の衝突やむなしとすれば、特に調整は必要なく一番楽である。しかし、選手はツールに出るかオリンピックに出るかの決断を迫られることになるし、オリンピックにはタデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーら総合エース勢は出ないだろう。もちろん選手だけでなく、各プロチームや各国代表チームもメンバー選考が例年以上に大変となるだろう。
こうしたツール・ド・フランスの日程変更の可能性、それに伴う他のグランツールなどの日程変更の必要性なども考えると、そうした事情に精通する現UCI会長ダヴィ・ラパルティアンがIOC会長になったほうがいろいろ好都合とも考えられる。