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現代のプロトンを代表する最強の一角、ワウト・ファン・アールトが所属チームのチーム・ヴィスマ・リースアバイクとの間で、前例のない特殊な契約延長に合意した。何が特別かというと、その新しい契約期間だ。生涯契約だ。
— Team Visma | Lease a Bike (@vismaleaseabike) September 18, 2024
この契約延長により、ワウト・ファン・アールトが少なくとも現役を続ける限りはずっとチーム・ヴィスマ・リースアバイクで走り続けることになる。ワウトを引き抜こうとしていたライバルチームにとっては事実上それが不可能になるようなものではないだろうか。
かつてはロードレースのプロ業界といえば、1年や2年でチームが消滅したり、スポンサーがコロコロ変わったりは当たり前(?)。世間の景気の変動やスポンサーの経営ぐらいにモロに影響を受け、不安定なチーム運営が続いていた。
しかし最近はそんなロードレースでも長期契約が当たり前になってきた。たとえば、チームUAEについてはタデイ・ポガチャルが2027年まで、そのチームメイトでメキシコの超新星アイザック・デル・トロは2029年まで、同じくフアン・アユソーも2028年まで。スーダル・クイックステップはレムコ・エヴェネプールと2021年に2026年まで契約延長。
長期契約の増加という流れの中でも、生涯契約はまさにワウトだけ。異例中の異例とも言える。
ワウト・ファン・アールトは30歳という節目の年齢にこの前例なき契約延長となったわけで、当然引退もヴィスマでという考えを前提にしたものだろう。
ワウトは今回の特別な契約延長についても、「このオファーが来たとき、それほど悩むことなく決断できた」と語っている。それほど彼にとってヴィスマというチームは特別な居心地であり、まさに「ホーム」なのだろう。