来年レムコ・エヴェネプールはジロ&ツールのダブルに挑戦か
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レムコ・エヴェネプールは春のイツリア・バスクカントリーで大怪我となり、その後のレース活動が心配されたが、本人はそんな苦難をもろともせずしっかりとレースに復帰。ツールデビューとなったツール・ド・フランスでは化け物二人には勝てなかったものの、初出場で堂々の3位。
その後はパリ五輪ロードレースで金メダル獲得。さらには先日の世界選手権個人タイムトライアルでは二連覇を達成と、とんでもない結果を残している。また2022年以来の再びのロード世界王者に輝くかも期待されるところ。
そんなレムコについて、スーダル・クイックステップのボス、パトリック・ルフェーブルはベルギー紙Dernière Heureのインタビューで次のように語る。
レムコ移籍報道について
レムコについてはずっとレッドブルなどへの移籍の可能性があるという噂(出どころは不明)が相変わらず消えないままだが、ルフェーブルは、「4年前はイネオスへの移籍の噂、今はレッドブル。じゃ次はUAEか?」かと勝手な移籍の噂話をいつまでも質問されることに、いい加減イライラしているもよう。
来年はダブル?
もともと今年のレムコは、ジロとツールを走るという計画もチーム内では候補にあがっていた。しかしレムコのトレーナーからの進言でその計画はナシとなったという経緯がある。これについては次の過去記事を再びみてもらいたい。
→レムコが来年ジロ&ツールのダブルに挑戦か?ルフェーブルは消極的
理由はパリ五輪に注力するためだ。
しかし、ルフェーブルは2025年についてはジロ&ツールのダブルも現実的な選択肢であると、そしてそれは可能であるとも述べる。なぜならポガチャルが今年それを達成したからだ。ポガチャルを模範として、彼から学ぶことでレムコもダブル実現の可能性はあるとルフェーブルは考えている。
ミラノ~サンレモにも?
そしてジロを走るならば、ジロの前にしっかりとコンディションを上げていくことが考えられる。そこでポガチャルがそうしているようにミラノ~サンレモを来年走ることも可能性として考えているようだ。その場合はレムコの性格からしても、そして、現代のトレーニング方法やレース計画のあり方からしても、昔のように春のウォーミングアップとしてミラノ~サンレモを使うのではなく、ポガチャルのように「ガチ」で勝ちに行くだろう。
一方で、レムコの地元ベルギーの誇り、石畳クラシックの王様ロンド・ファン・フランデレン出場については否定的な考えを示す。ロンドよりもまずはグランツールの完全制覇優先という考えだからだ。そのため、ミラノ~サンレモは走ったとしても、その後に続けてロンドも走るということにはならないという方針だ。