Tudorのライヒェンバッハが不本意な引退
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2022年までGroupamaーFDJで走っていたスイス人の35歳のベテラン、セバスティアン・ライヒェンバッハ(Sébastien Reichenbach)。2023年からは地元スイスチームのTudor Pro Cycling Teamへ移籍した。そして今年いっぱい限りでの引退を表明していたが、そのラストレースは年間最後のモニュメント、イル・ロンバルディアで迎える予定だった。
だが今週の月曜日のトレーニング中に落車して右鎖骨を骨折し、その手術が必要となった。結果ロンバルディアには間に合わないことになり、予定していた引退最後のレースを走ることなく、残念ながら予定よりも早いプロ生活という旅の終わりとなってしまった。
情報源:Sebastien Reichenbach Forced into Retirement: “It’s Not the End I Had Imagined”
落車についてはアスファルトで滑ったと振り返り、肉体のダメージについては右肩から落ちたためその鎖骨が骨折したものの他には擦過傷などもなかったとのこと。普通はその逆にもなりそうだが、なんという不運。
本人も取材に対して「こんなのは望んでいた引退のあり方とは違う」と悲しみを表現するが、同時に「まぁ外国でこんな終わり方するよりは、ホームに近い場所でこうなったわけで、このほうがまだマシか」とも語り、まるで自分を納得させようとするような感じで現実を受け入れようとしているようにも思われる。
不運かつ不本意な旅の終わりとなったわけだが、それでも頭部への重大なダメージとかはなかったため、ある意味では不幸中の幸いだったとも言えるだろうか。そう納得せざるを得ない。