パトリック・ルフェーブルが暴露「レッドブルはレムコとピドコックに高額ボーナスを提示して契約をオファーした」
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ベルギーの至宝レムコ・エヴェネプールは今年も目を見張る活躍だった。なんといってもパリ五輪で男子史上初のロードレースと個人タイムトライアルの両方で金メダリストに輝いたことが大きい。そしてツール・ド・フランスでも初出場で総合3位で表彰台に登った。ポガチャルとヴィンゲゴーが凄すぎただけで、初出場でこれならチーム力の差も考えればとんでもない快挙であることは間違いない。
そんなレムコについては今年もずっとレッドブル・ボーラ・ハンスグローエなどへの移籍が噂されてきた。だが実際にレッドブルが動いていたのかどうかは当事者が容易く口にするはずもなく、また関係者の証言も具体的には明らかにされていなかった。
だが今回、レムコが所属するスーダル・クイックステップのボスであるパトリック・ルフェーブルが、レムコと、そしてここしばらく移籍の可能性が取り沙汰されてきたイネオスのトム・ピドコックについて、レッドブルが実際にオファーを出していたことを暴露した。
レッドブルは実際に動いていた
ルフェーブルが地元メディアHet Nieuwsbladに対して語ったところによると、
- 昨年までにおいてもレッドブルはレムコに対してオファーを出していたが、今年もレムコに実際にオファーを出していた。そしてオファーの内容として高額のボーナスも提示されていた
- レッドブルは先週、トム・ピドコックに対してもレムコと同じように高額ボーナスを内容とするオファーを提示した
とのこと。
まさにほぼ当事者と言っても過言ではないルフェーブルがこのようなことを言ったわけで、たまに根拠のないことを話す彼ではあるがかなり信憑性はあるのではないだろうか。仮にこれが本当ならば、やはり火のないところに煙は立たないと言われるように、これまでのレッドブルによる両名へのアプローチは本当だったのだろう。
ツールとレムコ
そしてルフェーブルは今年ツールに初出場したレムコについて、仮にレムコがツールに出場していなかった場合はチームにとっては大きな損失になっただろうと語る。その理由としてはレムコがツールに出場することによるPR効果の大きさだ。
スポンサーにとって、世界最大規模のスポーツの祭典の1つであるツール・ド・フランスにレムコが出場することによる広告効果やメディアへの露出効果は決定的に重要だという認識だ。
そしてレムコはもはやツールと離れるわけには行かないだろうと語る。
来年のレムコのレース予定
過去記事「来年レムコ・エヴェネプールはミラノ~サンレモとロンドに出場か」において、パトリック・ルフェーブルが、来年レムコにはミラノ~サンレモとロンド・ファン・フランデレンに出て欲しいという期待を明らかにしたと紹介したが、その後、レムコ自身はそうしようとは考えていないと言ったようだ。
ルフェーブルはそんなレムコの考えを尊重し、来年のレース予定はまだ未定だと語る。もちろんジロに出るのかも不明だ。しかしすでにチーム内での話し合いは進んでおり、12月中にはレース予定の詳細が明らかになる方向だ。