Newsletter Subscribe
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
今年のジロ・デ・イタリアを2位に10分弱のタイム差をつけて圧勝し、ツール・ド・フランスでも2位に6分以上の差をつけて制したタデイ・ポガチャル。これで今世紀最初のダブルを達成。さらに世界選手権ではこれまた長距離独走にもちこみ初のアルカンシェル戴冠してトリプルクラウンを達成した。
そんな最強を体現したタデイ・ポガチャルに来年のツール・ド・フランスで挑む立場のライバル、ヨナス・ヴィンゲゴー。
だがヴィンゲゴーのコーチは「ヴィンゲゴーがポガチャルに勝つにはあらゆる領域でのレベルアップが必要」と考えている。
ヴィンゲゴーのコーチが言うには、「ポガチャルがハードルを上げた」。つまり、ツール・ド・フランスで優勝できるレベルをポガチャルがさらにあげ、より乗り越えるのが困難な壁を建造してしまったということだ。トレーニング方法、栄養面など全ての分野でレベルアップを図らなければポガチャルには勝てないとの認識だ。
レース面でいえば、ポガチャルのピレネー山脈でのデータは、最高の状態のヴィンゲゴーの登坂能力をも超えるようなレベルであり、さらにはジロ・デッレ・エミリアの名物サン・ルーカの短い激坂などでも最強を示すデータだった。
それらポガチャルのデータを分析すればするほど、同コーチは、ヴィンゲゴーはピュアスプリント以外のあらゆるタイプのコースでヴィンゲゴーの進化が必要だと考えている。
ヴィンゲゴーは第一子が生まれ子煩悩の家族愛あふれるパパになった。プロトンでも家族最優先という考えが強い選手のようだ。子どもが生まれたばかりだからなおさらそうなのだろう。
そんなヴィンゲゴーはデンマークで家族と住み、デンマークでトレーニングを基本的に積んでいる。しかしデンマークには本格的な山岳トレーニングができるコースはない点で、ヴィンゲゴーにとって必要なトレーニングを積みにくい環境らしい。
だが家族愛あふれるヴィンゲゴーは他の国に引っ越しすることは考えていないもよう。もちろん短期間だけならヴィンゲゴー単身で高地キャンプに行くだろうが、コーチやチームからすればやはりトレーニングコースに適した地域に住んでもらいたいという思いはあるようだ。
そこでポガチャルを超えるためのトレーニングという点では、この家族愛とのバランス調整が1つの鍵になるとコーチは考えているようだ。