来年のドワルスはカナリエベルグなし。安全面を優先
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今年の春のクラシック戦線の1つドワルス・ドール・フランデレンではワウト・ファン・アールトが落車して複数箇所の骨折という大怪我を負った。
→優勝候補らが激しい落車!2024ドワルス・ドール・フランデレンの結果とハイライト動画
その数日後に大一番であるモニュメントのロンド・ファン・フランデレン、そしてその翌週にパリ~ルーベという大事なタイミングでの骨折により、今年の彼のクラシックシーズンは終わってしまったのだった。
そのワウトの落車はゴールまで残り68kmとなった地点で、勝負どころの登りの1つであるカネリエベルグに入る直前で発生した。ちょうどカネリエベルグに高速で入ろうとするタイミングだったため、被害が大きくなった。
そのカネリエベルグが来年の大会ではルートから外されることとなった。木曜日のコースプレゼンテーションで明らかにされた。理由は安全上の懸念からだ。
情報源:Dwars door Vlaanderen removes Kanarieberg from 2025 route after Van Aert crash
カナリエベルグはロンド・ファン・フランデレンにも登場することもある有名な登りで、平均斜度約8%で距離は約1km。
その登りが来年のコースからなくなることについて大会のレースチェアマンを務めるPavel DesmetはベルギーメディアHet Nieuwsbladに対して、「今年の大規模な落車について調査・分析し、主催者でるFlanders Classicsと協議した結果の判断」だと話す。
彼はまた「今のロードレースは昔とは異なっており、いわゆる調整レースというものはもはや存在しない」と語る。
ドワルスはロンド・ファン・フランデレンの前哨戦・調整レースと考えられることもあったが、もはやそんな位置づけの大会ではなく、たとえロンドを走るエースでも本気で勝ちにいくようになっている。そのためレースがポジション争いなどの点で激しくなり、またより高速化することで落車リスクが高まっているという考えだろう。