カンチェラーラのモータードーピング疑惑についてボーネン「個人的に思っていることはあるけど言わない」
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今を遡ること2010年。その年はスイス生まれの宇宙人であり、TTレジェンドにしてクラシックレジェンドのファビアン・カンチェラーラのための年だった。
2010年のロンド・ファン・フランデレンではあの聖地カペルミュールでの爆発的な加速で世界中に衝撃を与え、さらに続くパリ~ルーベでも残り50km以上のところで仕掛け、その後46km以上の独走に持ち込み圧勝。再び世界の度肝を抜いたのだった。
そんなカンチェラーラについて当時からモータードーピング疑惑がふっかけられていたのをみんな覚えているだろう。結局はなにもなかったという結論でそのネタも風化してしまったわけだが。
だが、今になってポッドキャストにおいてカンチェラーラの最大のライバルであり親友だったトム・ボーネンが再びカンチェラーラのモータードーピング疑惑について語った。
そのポッドキャストにおいてボーネンとしては「個人的に思っていることはあるが言わない」という当時からの立場を崩さなかったようだが、それでも2010ロンド・ファン・フランデレンでのカンチェラーラについて、次の2点について当時から奇妙だなと感じていることがあるのを告白している。
- レース中での不自然なタイミングでのバイク交換
- レース後にドーピング検査の場所やプレスルームへバイクに乗らず徒歩で移動していたこと(ゴールラインから距離があるためバイクにまたがって移動するのが普通だった)
そしてボーネンは次のように述べる。
“True or false, after that I put a bit of a barrier between Fabian and myself. That’s my responsibility: I didn’t want it anymore. And that may have been something misinterpreted on the other side. Whether it’s true or not, I don’t think I suffered any harm from it then. And I have nothing to hide. If that were the case with him, then of course it’s a different story.”
訳「真実であれ嘘であれ、その後自分はカンチェラーラとちょっと距離を置いたんよ。それはあくまで自分の責任やけどね。自分としてはもうこれ以上どうこうは望まへんし、もしかしたら誤解があったのかもしれへんね。真実であろうとそうでなかろうと自分はなにも害を受けていないので別に気にしてないんよ。自分としても隠すものはなにもあらへんし。仮にカンチェラーラ側になにか秘密があったとしても、それはそれでまた別の話やね」