Bromptonの利益が約100%減!
折り畳み自転車Bromptonの利益が99.96%減少!?
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おそらく世界で最も有名な折り畳み自転車といえば伝統の英国ブランドのBromptonだろう。だがそのBromptonの決算で利益が前年度比で99%減という衝撃的な事実が明らかとなった。
情報源:‘The industry shot itself in the foot’ – Brompton boss blames lack of sales as profits crash by 99%
決算の報告書は2024年12月に公開されたものだが、そこには2023年4月から2024年3月31日までの12ヶ月間の情報が記載されている。
その同期間の数字について、情報源記事で紹介されているものを簡単にリストアップしていくと、
- 利益は£10,680,953(約21億円)から£4,602(約91万円)へ。減少率99.96%!?
- 全製品の売上は5.3%ダウンで£1億2260万。自転車の販売数だけでいえば8.2%の落ち込みで8万4899台
- 経費(オペレーティングコスト)は15%増加し、£6270万(約124億円)まで上昇。これが利益を圧迫し、税処理前の利益がほぼ0%に
- 海外への自転車輸出が自転車販売の80%を占め、2023年度の74%から上昇。海外への輸出台数は0.1%減に留まる
最後にこうした結果となった背景や今後のBromptonの展望などについて箇条書きしておくと、
- コロナ禍でのレンタルバイクや安価な中国製品の増加による競争が激化した
- 世界的な自転車市場全体に不透明さがある
- Brompton社として販売予算計画やコストカットへの対応に失敗があった
- より高価なプレミアムライン(TラインとPライン)が利益確保に貢献
- ネット販売プラットフォームに投資を続け、今後はよりD2Cビジネスを強化。ネット販売による利益は0.3%減だが台数が増えている
- GラインやTラインにリコールが発生していて、その処理コストがかさむおそれあり