コロナでヤスペル・デ・ブイストの肺が35%弱体化
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Lotto所属の31歳のベルギー人、ヤスペル・デ・ブイスト。昨年は1月20日のクラシカ・コムニタ・バレンシアナから10月10日のグラン・ピエモンテまで約9ヶ月に渡るシーズンとなったが、2023年までとはやや異なる様相の1年だった。
その2024シーズンは、それまでと比べるとDNFまたはDNSとなったレースがとても多かったのだ。その数は9回。2023年以前と比べて明らかに多く、特に3月~7月までに多く集中している。また1つの勝利も挙げられなかった。
その原因となったが、コロナの後遺症である喘息の症状だ。
情報源:Jasper De Buyst lijdt aan post-covid-astma: “Kon 35% longinhoud verliezen”
ベルギーメディアSporzaのインタビューでヤスペル・デ・ブイストは、2024シーズンは多くの健康問題に悩まされていたと明かす。時間が経ってわかったのはそれがコロナ後の喘息によるものだったということだ。そのせいで肺のパフォーマンスが35%も落ちたと言う。
心肺能力が決定的に重要なロードレースにおいてこれは致命的だと思われるが、それでも彼は「だからといって必ずしも自分のプロ人生の終わりというわけじゃない」と話す。
デ・ブイストは今も他の喘息患者とおなじく毎日、インヘイラーと呼ばれる気管支への吸入器具を使った薬の摂取を続けなければならない状況だが、プロトン内部には彼とおなじように喘息と戦いながらレースをしている選手もいる。
チームからは昨年引退のデヘントの他に、カンペナールツやファン・ヒルス、フェルメルシュ、エーンコーン、ファンフック、クロン、モニケなど多くの有力選手が移籍してしまった。
その中で絶対的エースとしてスプリンターのアルノー・デ・リーにかかる期待は大きく、そんな彼をアシストできるデ・ブイストはワールドチームへの復活を狙うチームにとって限りなく貴重な戦力だ。
デ・ブイストとチームとの契約は2026年まで残っている。コロナの後遺症と戦いながら活躍する勇姿を望む。