レビュー
Rapha


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UAE Team Emirates - XRG「ポガチャルは昨年よりまた少し進化しているぞ、どうだ恐ろしいか」
今週土曜日に開催される2025ストラーデ・ビアンケ。昨年はポガチャルが「ジョー・ドロッピング(顎が外れる)」レベルの驚愕の80km独走で勝利をもぎとったわけだが、今年もポガチャルは出場予定だ。
おそらく全世界の注目がポガチャルがいつどの時点で飛び出すかに集まっていると思うが、所属チームのUAE Team Emirates – XRGのボスは昨年ような80km独走の再現を否定はしない。
情報源:Team boss Matxin warns rivals of “an even better Pogacar”: “We respect the competition, but…”
今年のポガチャルのこれまでの状態について、UAE Team Emirates – XRGのボスJoxean Fernandez Matxinは、
“I don’t know the exact percentage, but he’s slightly better than last year. Not by much—but still better
訳「正確はデータは知らんけど、昨年よりも少し進化している。多くはないけどね、でもさらに強くなっとるで」
ポガチャルは世界最高の選手であるがゆえにいきなり毎年10%、20%と強くなれるわけではない。なんでも低いレベルからその上のレベルへ行くには容易いことだが、トップレベルからトップオブトップのレベルに行くのは、またさらにそこから上へいくのは至難の業である。神の領域と言える。だがポガチャルの1%の進化は他の選手に対して大きな差となるとも言える。UAEのボスはそう考えている。
そんな状態のポガチャルを前提にして、UAEのボスは昨年の80km独走のような独走劇が今年も起こる可能性は否定しない。ただそれはいろいろな要因次第とも話す。
昨年度も2022年度に続いてモンテ・サンテ・マリエでアタックしたわけだが、2022年度のモンテ・サンテ・マリエはゴールまで50kmの地点にあった。しかし昨年度はゴールまで80kmの地点。
これが今年のコースプロフィールだが、昨年と少しコースに変更があったもののモンテ・サンテ・マリエがゴールまで80km付近(スタートから135.2km地点)にあることは同じだ。
もちろんこうしたコース設定という要因以外にも、天候、気温、そしてライバル勢がその地点で何人残っているかどうか、逃げがどうなっているのかなども要因に入る。
ただポガチャルのアタック力とクライミング能力を考えれば別に無理して独走に持ち込む必要はないのも確か。最後のあの激坂を最も速く登れるのはポガチャルだろう。ゆえに、最後の局面まで先頭集団に入り、先頭の後ろについていればその激坂一発で勝負を決せられるはずだ。
なおチームからの公式発表はまだだが、現時点でUAEの出場選手は次のようになっているようだ。
1つ気になるのはジョナタン・ナルバエスが入っていないこと。入っていてもおかしくないと思っていたし、彼がいるほうが戦略の幅が広がりそうな気がしてたのだが。オンループとクールネにも出場していたのでなおさら。