レビュー
Rapha

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カレブ・ユアンがポガチャルに、ミラノ〜サンレモで勝つためにチプレッサは捨てろと話す理由とは?
今年もタデイ・ポガチャルはシーズン最初のモニュメント、ミラノ〜サンレモに出場する。同レースに初出場となった2020年は12位だったが、二度目の出場となった2022年は5位、2023年は4位、そして2024年は3位と着実に表彰台の頂上へ近づいている。
だがミラノ〜サンレモはピュアスプリンターでも勝てるモニュメントであり、つまりポガチャルにとっては登りの難易度が低すぎる。だからこそモニュメントの中で最もポガチャルが勝つ可能性が低い、まだパリ〜ルーベのほうが可能性が高いと考える人は多いだろう。🐷も同意見だ。
そんなポガチャルがミラノ〜サンレモを勝つためのポイントを今年からINEOS Grenadiersで走るピュアスプリンターのカレブ・ユアンが語る。曰く、「チプレッサは捨てろ」。
カレブ・ユアンは今年のミラノ〜サンレモには出場しない予定だが、これまでミラノ〜サンレモを狙い出場してきた経験がある。
その彼がチームメイトとなったゲラント・トーマスのポッドキャストにて、ポガチャルが昨年勝てなかった原因はチプレッサで頑張りすぎたことだと話す。
昨年のチプレッサではUAEは、ポガチャルのライバルたちの脚を削り、そこであわよくばふるい落とすために先頭で高速トレインを組み爆走した。しかしそれは理想的な結果にはつながらなかった。
それはチプレッサそのものの登りとしての難易度がそれほど高くないこともあるが、UAEのアシストが減ったことで、ライバルたちにとってチプレッサ後のポッジオまでの区間が楽なものになるという展開を生んでしまった。チプレッサが終わるとどのチームも最後のポッジオを有利なポジションで入ろうと本気で踏むわけだが、アシストが少ないと不利になる。
そこでポッジオに向けてできるだけ多くのチームメイトを残しておくことが重要だとカレブ・ユアンは考える。
つまりユアンの考えは、ポガチャルが勝つためには、チプレッサはあえて捨て楽に走り、アシストをたくさん残したままでクリアし、ポッジオに向かう区間で爆走しそこでライバルの脚を削り、そのままの勢いでポッジオを駆け上がるのが重要だということだろう。
チプレッサを乗り越えてしまえばポガチャルの背後につくのは容易な区間となるだけに、ライバルたちは脚を休ませることができる一方で、その区間でポガチャルが踏み続ければポガチャルは体力を消耗する。かといってその区間でポガチャルが踏まなければ後続から落ちていったライバルも追いついてくる。チプレッサの努力が無駄となる。
だからこそカレブ・ユアンはポガチャルはチプレッサは捨てるべきだと話す。