ガンナ「ポッジオの下りは玉砕覚悟だった」。2025ミラノ〜サンレモでの驚異的な粘りの猛追について

昨夜の2025ミラノ〜サンレモの勝負どころ、チプレッサとそれに続くポッジオで驚異的な粘りの走りをみせたのがINEOS Grenadiersのエースだったフィリッポ・ガンナだ。

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その2つの登りで何度もポガチャルとマチューに離されながらも何度も追いつくという感嘆すべき走りを見せ、視聴者を大いに沸かせた。最終的には勝てなかったが、ひょっとしたらこれまでのガンナのレースで最高のレース、最高の走りだったかもしれない。肉体的な強さももちろんだが、何よりも決して最後まで諦めないという精神的な強さをも示した。

情報源：‘I Said If I Crash, It Doesn’t Matter’: Filippo Ganna Goes Close in San Remo After All-Out Poggio Descent

ガンナはポッジオ決戦でポガチャル＆マチューに15秒ほどのタイム差をつけられて、その難しいダウンヒルへ突入。テクニカルな下りでしかも先行する2名は決してそんな難しい下りを苦手としない選手たち。下りでタイム差を縮小するのは困難かと思われたが、それでもガンナは果敢に下りを全力で攻めた。結果、最後の最後にゴール前で彼らに追いつくことに成功する。

ポッジオの下りは毎年落車が発生するものだが、そんな危険なダウンヒルをフルスロットルで踏んだガンナはそのときの心境を「落車？それがどうした」と、言い方は悪いがまるで玉砕覚悟で、一か八かのリスクを取って攻めたと話す。

またガンナは沿道の声援にもパワーをもらったと話す。

そんなガンナがその日唯一のミスかもしれないと語るのは、最後の3人でのスプリントでマチューの動きをしっかりと予想できなかったことだ。それまでの猛追で何度も肉体がレッドゾーンに入っていて、疲労困憊の脳では十分な思考ができなかったことだと語る。逆にいえばそれができていれば、スプリントでマチューを下すこともできた可能性があったと思っているのだろう。