マチューがポガチャルとの死闘を制し史上三人目の三連覇！2025パリ〜ルーベのレビュー、結果、ハイライト動画

ツール・ド・フランスの王、タデイ・ポガチャルが初参戦となった2025パリ～ルーベ。体調不良からほぼ回復したマチュー・ファン・デル・プールとどのように戦うのかが注目となったが、大会の異名である北の地獄にふさわしい、まさに二人の死闘となった。

コース

コースプロフィール

石畳難易度

レビューやハイライト

最初の石畳前に落車続発。モビスターはすでに3人リタイア

今年の逃げは8名のグループ。

一方でプロトンは最初の石畳が始まる前の市街地エリアから突然落車が続発し始める。その中で、モビスターのマンリオ・モーロ、マティアス・ノルスゴー、アルベルト・トーレスの３人がリタイア。モビスターはすでに瀕死の状態･･･

さらに、バーレーンのマテイ・モホリッチ、リドル・トレックのヤスペル・ストゥイヴェン、アルペシン・ドゥクーニンクのヤスペル・フィリプセンも落車。フィリプセンもかなりプロトンから遅れてしまい、アルペシンには難しい状況に。

最初の石畳でもうレースめちゃくちゃ

そして最初の石畳に突入するとメカトラなどが続発。特にイネオスのエース、フィリッポ・ガンナがメカトラで遅れてしまう。チームメイトのコナー・スウィフトが停車しガンナに自身のバイクを手渡す。

この結果、ガンナはプロトンから1分差で追走集団を形成するはめになる。また上述のフィリプセンもこの追走集団に合流。

プロトンはこの段階でリドル・トレックが積極的に前でリード。ジョナサン・ミランもマッズ・ピーダスンを引き連れる形。

さらにワウト・ファン・アールトがどうもプロトンから何度も遅れてしまう映像が見られ、調子がよくないのか？もしかして今回はアシスト（エースナンバーはディラン・ファン・バールレ）に専念するのか？と思わせる走り。

アランベール/アーレンベルグ！

最初の最高難易度星5つの石畳区間、アランベールに突入。そこでプロトンはツール・ド・フランス王者タデイ・ポガチャルが先頭をひき、マチューも負けじと加速。逃げていたグループを完全吸収。一方でワウトは遅れる。

最凶区間アランベールが過ぎるとマチューが間髪いれずにアタックを敢行。ポガチャルたちを引きなさそうと攻撃をしかける。

ポガチャル絶対絶命！

マチュー、フィリプセン、ポガチャル、マッズ・ピーダスン、そしてシュテファン・ビッセガーが先頭集団。ポガチャルのアタックがしたときに運悪くピーダースンがパンクで完全に遅れてしまう。

さらにビッセガーもポガチャルたちの加速についていけず、残ったのはポガチャルとアルペシン・ドゥクーニンクの2名だけ。つまりポガチャルが圧倒的に不利な状況となる。

モン・サン・ペヴェルでマチューやらかす！チームメイトを攻撃？

パリ～ルーベ最高難易度の星5つの石畳区間のうち、アランベールからの2つ目となるモン・サン・ペヴェル。ポガチャルが圧倒的不利な状況だが、マチューが途中で少し強めにペダルを踏み込むと、なんとフィリプセンが遅れてしまう！

すぐにポガチャルも彼が遅れたことに気づきペダルを踏み込み、フィリプセンを完全にふるい落とす。まるでマチューがチームメイトを攻撃した形になってしまい、数的有利を自分たちで崩してしまった形になった。まさにやぶへび。

これでポガチャルとマチューの一騎打ちとなったわけだが、両名とも超高級腕時計のリシャール・ミル（1つ数千万？）をつけているので、時計総額6000万円ぐらい？のバトルとなる。

残り38km：ポガチャル痛恨のミスで落車！！！

🐷「うわああああああああああああ！！！！」

これが経験の差か、ポガチャルがコーナーにつっこみすぎて落車！

さきほどのモン・サン・ペヴェルではマチューが圧倒的有利さ潰すミスをしたわけだが、今度はポガチャルがミス。

まるでストラーデ・ビアンケを思い出すようなシーンだが、怪我はほぼなさそう。だがチェーントラブルのせいでレース復帰に時間がかかった。マチューとは20秒差で追走スタート！

ただある意味これでポガチャルはやることがシンプルになった。というのも、これまでのようなマチューをチェックしながら走るのではなく自分自身の感覚とライン取りで走ることができるようになったわけだ。

ただポガチャルのTT能力も高いが、マチューの独走力も圧倒的であるも確か。しかも石畳レースだ。いくらポガチャルといえど簡単には追いつけないはず。

観客がマチューにボトルを投げつける！

昨年のパリ～ルーベでも観客がマチューに帽子をなげつけた女性がいたわけだが、今年はマチューの顔？にボトルというさらにひどい悪行であり、もはや完全な暴行だろう。

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• 【動画】パリ～ルーベでも観客がマチューのホイールに物を投げつける

ポガチャルを完全に引き離したマチューが史上二人目の三連覇！

ポガチャルとの差をどんどん拡大していた圧倒的な強さのマチューだが、残り15kmの石畳区間でパンク。だがそんなトラブルも問題とならないタイム差があったためほぼノーダメ。

マチューはすぐにスペアバイクに乗り換えて再び安定した爆走を開始する。

一方そんな二人の後方では、

🐷「ワウト、生きとったんか！ワレェ」

なんとずっと何度も遅れるシーンが目立っていたワウト・ファン・アールトが3位争いの先頭を引っ張っている！フェルメルシュとピーダスンがそれに続く。

先頭を独走するマチュー。もはや余裕だと思われるが･･･

この苦悶の表情！マチューも残り3kmなのに苦しい！

やはりこの男も化け物でクラシック最強。これでマチューは1978年から1980年までに三連覇したフランチェスコ・モゼール以来、歴史上二三人目の三連覇となった。きっと来年度も前人未到の四連覇を目指して出場するだろう。

2位となったタデイ・ポガチャルさんについて

初出場のパリ～ルーベで2位となったタデイ・ポガチャルは全モニュメントで表彰台に乗ることを達成。これは史上9人目の快挙である。

UAEのえらいさんたち「ポガチャルに怪我なくて良かった･･･でもこれ来年も勝てるから出るわとか言い出したらどうすんねん･･･」

パリ～ルーベのディレクター「ツールの王者で体重軽いうえに初出場でなんで2位になれんねん･･･おかしいやろ･･･」

ハイライト動画

結果（トップ10）

1	Mathieu van der Poel	Alpecin – Deceuninck	1位との差
2	Tadej Pogačar	UAE Team Emirates – XRG	1:18
3	Mads Pedersen	Lidl – Trek	2:11
4	Wout van Aert	Team Visma | Lease a Bike	,,
5	Florian Vermeersch	UAE Team Emirates – XRG	,,
6	Jonas Rutsch	Intermarché – Wanty	3:46
7	Stefan Bissegger	Decathlon AG2R La Mondiale Team	,,
8	Markus Hoelgaard	Uno-X Mobility	,,
9	Fred Wright	Bahrain – Victorious	4:35
10	Laurenz Rex	Intermarché – Wanty	4:36