2025ジロ第6ステージは集団落車でレースが中断・ニュートライズ、そしてデモ隊？乱入も、アルペシンが総力結集でカーデン・グローブスが勝利

昨夜の2025ジロ・デ・イタリア第6ステージはある意味予想通りでスタートしたが、後半はとんでもないトラブルが発生し、レースが一時中断されニュートライズになるなど予想していなかった展開となった。

第6ステージのコース

この第6ステージのコースプレビューと優勝予想は「今夜の2025ジロ第6ステージのコースプレビューと優勝予想」でどうぞ。

感想・ハイライト

逃げはたった2人。雨模様もプロトンはサイクリング気分

この第6ステージは上の「今夜の2025ジロ第6ステージのコースプレビューと優勝予想」においても、

逃げのできやすさでいうと昨日の第5ステージのほうがそれなりの規模の逃げができる可能性があった。しかし結局は3人だけだったので集団はあっさりと逃がしたような感じだった。逃げができやすそうな昨日ですらそうだったので、今日も3人程度ならすぐに逃がしそうだ。

と予想した通りに、逃げはIntermarché-Wantyのオランダのタコさんこと31歳タコ・ファン・デル・ホールンとGroupamaｰFDJの22歳のフランス人エンゾ・パレニの2名だけですぐにプロトンがこれを容認した。

あいにくレースが進むと雨模様になったものの、それほど大降りになることはなくプロトンものんびりとレースは進行する。

残り70kmでレースが暗転。プロトンで大落車発生

だがそんなプロトンののんびりムードは残り70kmで暗転する。プロトンで集団落車が発生したのだ。そのときの映像がこちら。

最初に倒れたのはレッドブルの選手。プロトン最前列付近での落車だったために、それから後ろの選手のほとんどが巻き込まれることとなった。

なおこの落車により、Red Bull-BORA-hansgroheの重要アシストのジャイ・ヒンドレーがリタイアとなってしまう。

落車の規模が大きかったためプロトンは審判団と協議。ベテランでジロ優勝経験のあるプリモシュ・ログリッチがプロトンを代表して？、審判団と話し合う姿も。そして審判団はレースの一時中断とニュートライズを決断。逃げの2名にもその情報が伝えられる。

このようにレースが一時的にストップしたがしばらくしてレース再開となる。

レースは再開したが、この日はRedBull KMでもフィニッシュラインでもボーナスタイムなし、ポイントなし、加えて総合順位も落車発生の地点でのデータが基準となるという決定がなされた。

つまりステージ優勝だけは争われるが、総合成績には関係なく、ステージ優勝を狙う選手やチーム以外はあとは安全に走りきればいいだけということだ。

そしてマリア・ローザかつポイント賞1位（ポイント賞のジャージは2位のオラフ・コーイが着用）のマッズ・ピーダスンは、もうこの日は勝負することを捨てた。この日のマリア・ローザのキープは確定したからだ。

だが次の第7ステージは大会最初の本格山岳ステージのため、おそらくそこでマリア・ローザとはお別れとなるだろう。

デモ隊？ただのバカ？が乱入！

🐷「危ねぇ！なんやこいつら」

ゴール前でワウト・ファン・アールトがアタック！ラスト数キロからの動画

いろいろあった1日の最後にお互いを称え合う二人

いろいろあった1日だったが、最後まで逃げ続けた二人。フィニッシュライン手前で吸収されてしまったが最後まで諦めずにチャンスを狙った良い逃げだった。お互いの健闘を称え合いながらゴール。

ツール・ド・ハンガリーでも大落車

なおこの日はツール・ド・ハンガリーでも大きな落車が発生した。それが次の動画だ。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1	Kaden Groves	Alpecin – Deceuninck	1位との差
2	Milan Fretin	Cofidis	,,
3	Paul Magnier	Soudal Quick-Step	,,
4	Max Kanter	XDS Astana Team	,,
5	Giovanni Lonardi	Team Polti VisitMalta	,,
6	Maikel Zijlaard	Tudor Pro Cycling Team	,,
7	Martin Marcellusi	VF Group – Bardiani CSF – Faizanè	,,
8	Luca Mozzato	Arkéa – B&B Hotels	,,
9	Matevž Govekar	Bahrain – Victorious	,,
10	Olav Kooij	Team Visma | Lease a Bike	,,

総合トップ10

1	Mads Pedersen	Lidl – Trek	1位との差
2	Primož Roglič	Red Bull – BORA – hansgrohe	0:17
3	Mathias Vacek	Lidl – Trek	0:24
4	Brandon Mcnulty	UAE Team Emirates – XRG	0:31
5	Isaac del Toro	UAE Team Emirates – XRG	0:32
6	Juan Ayuso	UAE Team Emirates – XRG	0:35
7	Max Poole	Team Picnic PostNL	0:43
8	Antonio Tiberi	Bahrain – Victorious	0:44
9	Michael Storer	Tudor Pro Cycling Team	0:46
10	Giulio Pellizzari	Red Bull – BORA – hansgrohe	0:50

各賞1位

総合1位	Mads Pedersen（Lidl – Trek ）
ポイント賞1位	Mads Pedersen（Lidl – Trek ）
山岳賞1位	Lorenzo Fortunato（XDS Astana Team）
新人賞1位	Mathias Vacek（Lidl – Trek ）