今夜の2025ジロ第8ステージのコースプレビューと優勝予想

2025ジロ・デ・イタリアの昨夜の第7ステージで今年最初の本格的な山岳ステージとなり、まずは総合系エースたちがそれぞれの脚を試す1日となった。総合争いという点では第1段階が終わったともいえるかもしれないが、まだまだ今後どうなるかはわからない。

だが現時点でUAEが最強チームであること、プリモシュ・ログリッチがかなり調子がいいこと、エガン・ベルナルが絶頂期を超えるレベルで復活していることなどが確認できたのは確かだろう。

そんな第7ステージに続いて今日の第8ステージはアップダウンが小刻みに続く、逃げ向け、パンチャー向けのステージとなる。総合争いはおそらく勃発しないだろう。

第8ステージのコース

このようにコース中央に1級山岳がそびえ立つが、フィニッシュラインまで90kmもあるためそこで多少遅れてもプロトン復帰には問題がないと思われる。ただ体調不良などでどうしようもなく遅れ、チームからも見捨てられ単独走行となると、残り距離が多いからこそこの時点でリタイアを選ぶという可能性もなくはない。

1級山岳の次は残り50kmあたりから3級山岳が始まる。こちらも3級という難易度であること、そしてフィニッシュラインまでやはり残り45kmほどあることなどを考えるとここで遅れてもプロトン復帰は可能だろう。

そしてフィニッシュまでのラスト8kmは次のようなコースプロフィールになっている。

最初のほうに11.9％という激坂区間が800ｍ弱あるがそれが終われば平坦そして下りである。

仮にピュアスプリンターたちが最後まで生き残ったとしてもこの激坂区間で少し遅れるだろうか。また逃げ集団はこの激坂で明暗が分かれることになりそうだ。総合勢は淡々と登るだけだろうか。

上述のように基本的には逃げが決まりやすいステージだと思うが、スプリンターたちがこの日のアップダウンをどれだけこなせるか、誰が生き残るかでプロトンの追走の勢いも決まるだろう。総合系のチームは逃げに危険な選手が乗らない限りは放置だろう。

そういう意味ではマリア・チクラミーノをキープのマッズ・ピーダスンとLidl-Trekの動向が気になるところ。ピーダスンならばこれらの登りもこなせるはず。そしてチッコーネ→ヴァチェック→ピーダスンという流れがまた見られるだろう。そのために後半の登りでLidl-Trekは積極的にペースアップを図り、他のスプリンターをふるい落とそうとするだろう。

優勝予想

これまでの調子の良さ、登り耐性、チーム力を考えればマッズ・ピーダースンしか選べない。だがそれではおもしろくなさすぎる。そこでここはあえてのディエゴ・ウリシ。