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今日の2025ジロ・デ・イタリア第9ステージのプレビューと優勝予想
今日の2025ジロ・デ・イタリア第9ステージは必見のレースとなる。グラベル区間が登場するミニ・ストラーデビアンケとなっているからだ。1つのトラブルが命取りとなる。

さて今日の第9ステージは、今年のジロ・デ・イタリアでも大会屈指の注目度の高いステージとなる。理由は、もはや「モニュメントに入れてもいいのではないか?」とも言われるグラベルの名物レース、あのストラーデ・ビアンケのミニ版となっているコースだからだ。
つまり、グラベル区間が複数登場する。上のコースプロフィールで灰色になっている区間がそれだ。
ストラーデ・ビアンケの最大の勝負どころでタデイ・ポガチャルがアタックしたモンテ・サンテ・マリエは今回登場しないのは残念だが、例年ファンが大量につめかけるもう1つの勝負どころのピンズートは最後のグラベル区間として登場する。

ゴールの舞台はこの画像の通りストラーデ・ビアンケと同じ。つまりカンポ広場とそれに至るあの市街地の激坂サンタ・カテリナだ。ラストも忠実にストラーデ・ビアンケを再現したステージとなっている。
上述のように今日の第9ステージは完全にミニ・ストラーデビアンケである。そこでマリア・ローザを着るディエゴ・ウリシがそれをキープできるのか、つまり彼にグラベル耐性があるのか?という点が重要だが、実はウリシはこれまで何度もストラーデ・ビアンケに参戦している。
今年はDNFで昨年は出場していなかったが、順に遡っていくと2023年は14位、2022年は23位、2020年は16位、2016年は7位という成績を収めている。つまりウリシにとって今日のステージも不得意というものではない。
昨日の疲労はあるかもしれないが、トラブルさえなければウリシのマリアローザキープは可能かもしれない。また明日の月曜日は休息日となるため今日マリアローザをキープできれば少しだけピンク色を楽しめる日数が増える。そのためXDSアスタナはマリア・ローザ維持のため総力で彼を守るだろう。
よってマリアローザのキープは十分に可能性があると思う。ただ来週火曜日の第10ステージは少し長めの個人TTのためそこでログリッチなどにマリアローザを奪われることになるだろうが。
さて今年のストラーデ・ビアンケで優勝したのはタデイ・ポガチャル。ド派手に落車し傷だらけとなったにもかかわらず、それをものともせず奇跡的な優勝を成し遂げた。そのときのレビュー記事などがこちら。
そしてそのポガチャルと最後にやりあったのがトム・ピドコック。ピドコック自身も2023年に同大会の優勝経験がある。そしてMTBでは東京五輪とパリ五輪での金メダリストだ。
というわけで普通に考えればトム・ピドコックを優勝候補筆頭にしたいわけだが、昨日の第8ステージでは終盤に彼がプロトンからアタックしたとき、なぜかフアン・アユソーらがチェックをかけた。ピドコック自身は総合優勝を狙っていないと最初から公言しているわけだが、総合勢は現時点では彼を危険視しているのだろう。
よってこの第9ステージでもピドコックが飛び出すと必ずUAEやRedBullがチェックに入るだろうか。そう考えると自由に動けないピドコックの優勝は難しそうにも思える。またジロ・デ・イタリア前と比べるとちょっと彼のコンディションが落ちているようにも思われる。
次にワウト・ファン・アールトにもチャンスはあると思われる。その調子も少しずつ上がってそうだからだ。
他にもぺリョ・ビルバオ、ダヴィデ・フォルモロ、昨日も動いたアンドレア・ヴェンドラーメたちも優勝候補に入ってくるだろうか。
展開としては今日は逃げができても、トム・ピドコックの優勝を狙うQ36.5とディエゴ・ウリシを守るXDSアスタナが全力で逃げ切りを阻止し、途中で吸収されると考える。そしてエースが残ったプロトンの中から最後のピンズートの登りでピドコックがアタックして独走勝利。こう予想する。よって優勝予想はやはりトム・ピドコックで。