レビュー
Rapha








Enter your email address below and subscribe to our newsletter

2025ジロ第8ステージのレビュー、結果、ハイライト
目次
レースのプレビューと優勝予想は「今夜の2025ジロ第8ステージのコースプレビューと優勝予想」でどうぞ。

🐷は「今夜の2025ジロ第8ステージのコースプレビューと優勝予想」で逃げが決まりやすいだろうと書いた(明日の第9ステージのほうがアタック合戦が激しい思っていた)が、その予想に反してスタートからアタック合戦が連続し、アタックしては潰され、アタックしては潰されでスタートして100分もの間逃げが決まらない事態に。
その途中では前日に落車したロマン・バルデがその影響を感じさせないような飛び出しを見せたり、ナイロ・キンタナも逃げに乗ろうとしたりと元気な姿を見せた。
そしてようやく逃げが決まったのは、スタートから90km弱も走ったあたりだ。この時点で17名の選手が逃げ集団を形成した。キンタナはこれに加われなかったが、ロマン・バルデがブリッジに成功してこの集団に加わった。

残り50kmで登場する3級山岳では逃げの中から飛び出したディエゴ・ウリシとウィルコ・ケルデルマンが二人で先行している状態だった。そこに後方から追走で加わったのがイゴール・アリエタとルーク・プラップ。

その3級山岳の山頂が近くなるとルーク・プラップがアタック。単独で山頂をクリアし独走へ。ルーク・プラップといえばオーストラリア選手権個人TTで今年も昨年も王者になったTT強者。まさかこのまま45kmの独走勝利か?

一方でプロトンは残り35kmの時点でもまだ5分以上のタイム差。UAEは前にアリエタがいるため積極的に引くことはしない。またRedBullやLidlも本気で逃げを追うようには見えず、今日はもうプロトンはお休みムードだ。
ちなみに先頭のルーク・プラップを追う3人のうちディエゴ・ウリシが最も総合順位が高く、マリアローザのプリモシュ・ログリッチから4分1秒遅れ。
プロトンは上述のようにもうサイクリングムードになっているため、ディエゴ・ウリシと5分以上のタイム差がついていた。つまりこのディエゴ・ウリシがレース途中で暫定的なマリアローザだ。XDSアスタナまさかのマリアローザ獲得となるか。
ルーク・プラップを追う3人の中でディエゴ・ウリシはもうステージ優勝できなくてもとにかくプロトンとのタイム差が4分1秒以上あればそれでマリアローザは獲得できるので、そのタイム差だけ気をつければ積極的にルーク・プラップを追う必要がない。
つまり実質残りの二人でプラップを積極的に追わなければならないのだが、彼とのタイム差は縮小せず少しずつ拡大していく。ロードレースでよくある展開だ。
🐷「ウリシの事情を考慮すれば、もうルーク・プラップで決まりやろ」

🐷「アリエタ、イッタ!」
残り20kmとなったところで追走3人の中からイゴール・アリエタが飛び出し、ケルデルマンとウリシを置き去りに。
アリエタはプラップを捕まえることができるか?そのタイム差は50秒ほどで残り19km。
このイゴール・アリエタは22歳のスペイン人選手で、2023年まではスペインのProTeamであるEquipo Kern Pharmaで走っていて、2024年からUAEへ移籍した。
このジロ・デ・イタリアがグランツールデビューであり、これまでいくつかの大会で新人賞ジャージを獲得した経験はあるが、レースの優勝やステージ優勝などはまだ。よって今日勝てればプロ初勝利がジロ初勝利でありグランツール初勝利という、3つの意味で記念となる初勝利になる。

勢いよく飛びしたアリエタだったが、残り11kmでウリシとケルデルマンに吸収される。
上述のようにウリシとすればステージ優勝はもう無理そうなのでステージ2位を狙うということがあり得るが、最低でもマリアローザをチームにもたらすことができそうなのでそちらを優先し、ステージ2位や3位は捨てるという作戦もあり得る。つまり、
ディエゴ・ウリシ「ケルデルマンよ、俺は最後はスプリントせずにステージ順位は捨てるから、そのかわりプロトンとの差をコントロールすることに協力してくれ」
という交渉を持ちかけたりするかも?しないかも?どうだろう。レース後に、ウリシがどういうことを考えながら走っていたのか聞いてみたいところだ。
そして残り7kmをきるとアリエタが遅れてしまう。動くタイミングが早すぎたか。

ステージ優勝した24歳のルーク・プラップだが、昨日の第7ステージで勝ったフアン・アユソーと同じくグランツール初勝利を飾った。20台前半でグランツールでステージ優勝という選手が近年増えているわけだが、その仲間入りを果たした。
さて「「今夜の2025ジロ第8ステージのコースプレビューと優勝予想」」では次のように優勝予想を書いた。
これまでの調子の良さ、登り耐性、チーム力を考えればマッズ・ピーダースンしか選べない。だがそれではおもしろくなさすぎる。そこでここはあえてのディエゴ・ウリシ。
🐷「惜しい!!!!!」
🐷「でもウリシがマリアローザ獲得したわけだから、これもう実質的に予想が的中したのと同じやろ」
| 1 | Luke Plapp | Team Jayco AlUla | 1位との差 |
| 2 | Wilco Kelderman | Team Visma | Lease a Bike | 0:38 |
| 3 | Diego Ulissi | XDS Astana Team | ,, |
| 4 | Igor Arrieta | UAE Team Emirates – XRG | 1:22 |
| 5 | Nicolas Prodhomme | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 1:35 |
| 6 | Andrea Vendrame | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 1:48 |
| 7 | Lorenzo Fortunato | XDS Astana Team | ,, |
| 8 | Georg Steinhauser | EF Education – EasyPost | 2:59 |
| 9 | Romain Bardet | Team Picnic PostNL | 3:02 |
| 10 | Alessio Martinelli | VF Group – Bardiani CSF – Faizanè | 4:37 |
| 1 | Diego Ulissi | XDS Astana Team | 1位との差 |
| 2 | Lorenzo Fortunato | XDS Astana Team | 0:12 |
| 3 | Primož Roglič | Red Bull – BORA – hansgrohe | 0:17 |
| 4 | Juan Ayuso | UAE Team Emirates – XRG | 0:20 |
| 5 | Isaac del Toro | UAE Team Emirates – XRG | 0:26 |
| 6 | Antonio Tiberi | Bahrain – Victorious | 0:44 |
| 7 | Max Poole | Team Picnic PostNL | 0:47 |
| 8 | Michael Storer | Tudor Pro Cycling Team | 0:50 |
| 9 | Brandon Mcnulty | UAE Team Emirates – XRG | 0:51 |
| 10 | Simon Yates | Team Visma | Lease a Bike | 0:56 |
| 総合1位 | Diego Ulisi(XDS Astana Team) |
|---|---|
| ポイント賞1位 | Mads Pedersen(Lidl – Trek ) |
| 山岳賞1位 | Lorenzo Fortunato(XDS Astana Team ) |
| 新人賞1位 | Juan Ayuso(UAE Team Emirates – XRG ) |