レビュー
Rapha




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今夜の2025ジロ第13ステージのコースプレビューと優勝予想
今夜の2025ジロ・デ・イタリア第13ステージは丘陵ステージ扱いとなっている。だがアップダウン自体は昨日の第12ステージのほうがダイナミックに見える。だがその第12ステージは平坦ステージ扱いだった。
よって一見すると第12ステージと第13ステージは「これ扱いが逆やろ?」と思ってしまうのだが、そんな両ステージを決定的に分ける要因がある。

上述のようにこのコースプロフィールだけを見ると、昨日の第12ステージのほうがアップダウンが大きかったようにも見える。実際に獲得標高はその第12ステージが1700m、今日の第13ステージは1600mだ。
だがしかし、昨日は中盤のアップダウンが終わればあとはずっとただの平坦だったのに対して、今日は後半に4級山岳が4つ連続する点で違いがある。
そして上で書いたように昨日との決定的な違いは、フィニッシュ前が激坂の登りになっていることだ。その部分のプロフィールがこちら。

本当に最後の1kmだけ急激に斜度があがる美しいほどに模範的な設定だ。最大斜度12%、そしてフィニッシュライン前800mは平均10%!これが昨日が平坦、今日は丘陵ステージという扱いの最大の理由だ。
この最後の区間を考えればピュアスプリンターはさようなら。登れるスプリンターのマッズ・ピーダスンも厳しいだろう。ここまでの斜度と距離ならば総合勢、特にプリモシュ・ログリッチなどスプリント力のあるクライマーやパンチャーに有利だ。
レース展開としてはスプリンターチームは今日は仕事を諦めると思われるので逃げが決まりやすいだろう。ひょっとしたら今大会一番の大人数の逃げが決まるかもしれない。そうなれば総合系チームは誰が逃げ、どの程度の脅威があるのかを把握するのに時間を費やすだろう。
逃げが決まった場合は総合系チームにとって脅威となる選手はいないということだろうから、プロトンは5~6分のタイム差を容認しながらのんびり走る可能性が高い。昨日のように集団スプリントにはならないので、フィニッシュ前10kmからのポジション争いなども発生せず、終始穏やかなサイクリングとなるのではないか。
以上より大逃げが決まることを前提としてその逃げに乗りそうなメンツは、ナイロ・キンタナ、ロマン・バルデ、ファウスト・マスナダ、シルヴァン・モニケ、アンドレア・ヴェンドラーメ、ダヴィデ・フォルモロ、ジェームス・ノックス、ニコラ・コンチなどなど。
心情的にはロマン・バルデといきたいところだが、ここはアンドレア・ヴェンドラーメで。
むしろ、チッコーネのためにピーダスンが鬼牽引(第11ステージの再現)からの……ログリッチごっつぁん勝利!
ごっつぁん勝利ならず!ピーダスン爆発!