
今夜の2025ジロ第15ステージのコースプレビューと優勝予想
今日の2025ジロ・デ・イタリア第15ステージのコースプレビューと優勝予想
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今日の2025ジロ・デ・イタリア第15ステージは、昨日の集団落車による総合順位シャッフルを受けての本格山岳ステージとなる。
昨日のステージでタイムを失わなかったのはアイザック・デル・トロ、トム・ピドコック、リチャル・カラパス、サイモン・イエーツたち。
一方でプリモシュ・ログリッチ、エガン・ベルナル、アントニオ・チベリ、そしてフアン・アユソーはタイムを失った。右太ももをひどく負傷したジュリオ・チッコーネは大会リタイアだ。この面々は第15ステージ(難易度は☆4)と翌第16ステージ(難易度最大の☆5)の2日間でなんとかタイム差を挽回するべくチームの総力をあげて攻撃に出るはずだ。
第15ステージのコースプロフィール

今日の中盤に登場する1級山岳モンテ・グラッパのプロフィールがこちら。

モンテ・グラッパという名前はロードレースファンだけでなく文房具マニア(特に万年筆ユーザー)にとってもおなじみのもの。全体的にみれば斜度はそれほどではなく平均斜度は5.7%だが、とにかく距離が25.1kmと長い。
次に最後に登場する2級山岳がこちら。

こちらも全体としての斜度はそれほどでもなく平均5.4%で、見てのとおり一定の勾配が延々と続くタイプ。TT能力が高い選手だったり、Zwift好きのようにある程度の出力を長時間出し続けるのが得意な選手に有利な感じだろうか。逆に激坂が登場するたびに緩急自在にアタックをかけ続けるタイプのクライマーは走りにくい?
おそらくだが1級山岳では総合勢に大きな動きは見られないと思われる。登坂距離の長い2級山岳が残っていること、そして最高難易度となる明日の第16ステージが本番だからだ。
注目したいのはUAE Team Emirates – XRGだ。というのもダブルエースのうちマリア・ローザのアイザック・デル・トロは昨日タイムを失わなかった一方でもう一人のエースのフアン・アユソーはタイムを失った。
ライバルチームは攻撃に出たとしても、フアン・アユソーがチームメイトのデル・トロを攻撃するわけにはいかないわけで、アユソーとしてはデル・トロが大きく遅れない限り動けないだろう。かといってアユソーが逃げに乗るのも考えられない。
第13ステージではボーナスタイムをアユソーに稼がせるべく、デル・トロがアユソーをアシストした(ように見えた)わけで、その時点ではこれからアユソーがエース?とも思われた。
だが昨日の落車で状況は一変し、UAEはもうデル・トロを単独エースとし、アユソーがそのアシストに回るということになるのだろうか?
UAEとしてはとにかくライバルの動きを完全封鎖することに心血を注ぎ、ダブルエースのまま大会最後(総合ワンツーを狙う)までいくのだろうか。
そうしたUAEの考えが今日からの2日間で明らかになる可能性が高い。
優勝予想
今日も逃げが(メンバー次第で)さくっと容認されるだろうが、注目はまずはBahrain Victoriousのアントニオ・チベリの動き。昨日失った大きなタイムを取り戻すべく途中で動くかどうか。彼が動けばもちろん他の総合勢も動く。タイムを失ったとはいえまだ逃してもらえるだけのタイム差ではない。
上述のようにUAEがライバルたちの動きを完全封鎖に動いて山岳をハイペースで牽引することを予想して、スタート直後にできた逃げも全て吸収されるだろうか。
・・・などと考えたが、最後は山頂フィニッシュではないため、たとえ2級山岳でアタックしてもそのまま差を広げるのは難しく、総合勢はこの2級に設定されたRedBull KM以外では積極的に動かないかもしれない。
一方で総合エースを失ったLidl-Trekは、マッズ・ピーダスンのポイント賞は死守するとしても、クライマーたちはそれなりに自由に動き出せて、逃げを積極的に狙うはずだ。
というわけで(どういうわけ?)優勝予想だが、今日は獲得標高が3900mあるので獲得標高が3000mを超えるレースで優勝したり上位に入った経験のある選手を選びたい。そこでチッコーネの無念を晴らすべく、Lidl-Trekのカルロス・ベローナだ!















大☆正☆解
とったっどーーーーーーーーー!!!!!!
毎日楽しみに記事を見ています。
ヴェローナ勝利、彗眼に脱帽です。
毎日のご愛読に感謝!そしてついにやりましたブヒ!