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2025ジロ・デ・イタリア第18ステージ

2025ジロ第18ステージはニコ・デンツが17km独走でステージ優勝。プロトンはレースせずにサイクリングで終了

2025ジロ・デ・イタリア第18ステージはニコ・デンツが17km独走でステージ優勝。マリア・ローザ争いは休戦でプロトンは大逃げを容認。

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2025ジロ・デ・イタリア第18ステージは平坦ステージだったが、大多数のファンの予想は異なる(たぶん)レース展開になった。そんな第18ステージのレビュー、結果、ハイライト動画を。

第18ステージのコース

コースプレビューと優勝予想は「今日の2025ジロ第18ステージのコースと優勝予想」で。

感想・ハイライト

逃げ、34名!

逃げは最初決まらない雰囲気のまましばらく時間が経過した。しかしその後34名の大きな逃げが形成。その中にはワウト・ファン・アールト、マッズ・ピーダスン、カーデン・グローブスなどなど。

マッズ・ピーダスン(そしてLidl-Trek勢)はポイント賞獲得のため、かつ、ステージ優勝のための逃げだと思われる。今日はプロトンが大逃げを容認する可能性が高いので大きな逃げにのったほうがステージ優勝の可能性が高いと判断したのかもしない。

第17ステージ終了時点でポイント賞争いは1位がマッズ・ピーダスンで2位がオラフ・コーイ。両者のポイントは117ポイント差。けっこう差があると思われるかもしれないが、今大会は第18ステージと第21ステージでステージ優勝すれば50ポイントずつ稼げて合計100ポイント稼げる。

それに中間スプリントをあわせると117ポイントは絶対的な安全圏とはいえない。そこで今日のステージでオラフ・コーイによる中間スプリントポイント獲得とステージ優勝を潰す必要がある。

またXDSアスタナはクリスティアン・スカローニらが山岳賞ジャージのロレンツォ・フォルトゥナートのために、山岳賞ポイントつぶしを担当。スカローニの他にディエゴ・ウリシとニコラ・コンチの合計3人を逃げに送り込み万全の態勢。今年のアスタナはやはり今までとは違う。きっちりやるべきことをこなす。またステージ優勝も狙うつもりだろう。

スタートから30kmでフアン・アユソーがリタイア

本来UAE Team Emirates – XRGのダブルエースの一人だったフアン・アユソーだが、この日はもう最初の2級山岳パラスコの途中から力なく一人遅れていく。チームカーとも何か話ながらの走行だったので、「リタイアの気配濃厚やな」と思っていたら、

やはり最初の2級山岳も登りきらないうちにリタイアとなった。一体彼にここ数日で何が起こったのかわからないが、本人としてはあまりにも不本意で残念な結果となってしまった。

彼の不調の原因だが、実はこの日のスタート前に蜂かなにかに顔を刺されてしまい、顔が腫れ上がっていたことが判明した。

プロトンは大逃げを容認、10分差

この日のマリア・ローザを含むプロトンは結局大逃げを容認。今日は完全に休日サイクリングとしゃれこんだ。

分断した逃げから(゚∀゚)ニコ!

残り30kmを切るころには逃げは2つに分断しており、先行集団は11名の集団となり、追走集団とは1分ほどの差。追走集団が協調すれば詰められなくはない差だと思われた。

しかし先行集団にAlpecin-Deceuninck、Lidl-Trek、Jayco-AlUla、Team Visma | Lease a Bikeなどのチームが選手を送り込んでおり、追走集団にいるワウト・ファン・アールト、マッズ・ピーダスンなどの有力選手は追走集団のローテーションに協力しない。

そういった事情のため先行する逃げ集団が逃げ切ることがほぼ確定していた。実際に追走集団との差が開き始めた。

そして残り19kmで最後(?)のフィードゾーン(補給区間)が登場。だがそこで逃げ集団にいたニコ・デンツがチームスタッフからボトルを受け取るのに失敗。すぐあとに並んでいた2人目のスタッフからも同じく失敗。

だがその直後、

そのニコ・デンツがアタック!まだ17kmほどあるが独走を狙う。後続は意表をつかれたか誰も彼の背後につけず。

🐷「ボトルゲット2回連続失敗したから怒りのアタック!」

ラスト1kmの動画

結局ニコ・デンツが最後まで逃げ切り17kmの独走で勝利。これでニコ・デンツはジロ・デ・イタリアのステージ優勝が3回目となった。2023年の大会で2勝(第12、第14ステージ)している。

ニコ・デンツはドイツ人だが、これまでドイツ人でジロ・デ・イタリアのステージ優勝最多はおそらく、元ゴリラことアンドレ・グライペルで7勝。ツール・ド・フランスだとエリック・ツァベルだろうか。

またレッドブル・ボーラ・ハンスグローエはこの第18ステージでようやく今大会初勝利となった。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Nico Denz Red Bull – BORA – hansgrohe1位との差
2Mirco Maestri Team Polti VisitMalta1:01
3Edward Planckaert Alpecin – Deceuninck,,
4Filippo Magli VF Group – Bardiani CSF – Faizanè,,
5Alex Edmondson Team Picnic PostNL,,
6Dries de Bondt Decathlon AG2R La Mondiale Team,,
7Daan Hoole Lidl – Trek,,
8Davide de Pretto Team Jayco AlUla,,
9Nicola Conci XDS Astana Team,,
10Larry Warbasse Tudor Pro Cycling Team,,

総合トップ10

1Isaac del Toro UAE Team Emirates – XRG1位との差
2Richard Carapaz EF Education – EasyPost0:41
3Simon Yates Team Visma | Lease a Bike0:51
4Derek Gee Israel – Premier Tech1:57
5Damiano Caruso Bahrain – Victorious3:06
6Egan Bernal INEOS Grenadiers4:43
7Giulio Pellizzari Red Bull – BORA – hansgrohe5:02
8Einer Rubio Movistar Team6:09
9Adam Yates UAE Team Emirates – XRG7:45
10Michael Storer Tudor Pro Cycling Team7:46

各賞1位

総合1位Isaac Del Toro(UAE Team Emirates – XRG)
ポイント賞1位Mads Pedersen(Lidl – Trek )
山岳賞1位Lorenzo Fortunato(XDS Astana Team )
新人賞1位Isaac Del Toro(UAE Team Emirates – XRG)


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piginwired
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2 comentarii

  1. ニコ・デンツやってくれましたね。
    デンツはこのステージが唯一のチャンスと言ってましたが、勝てるかどうかは逃げ集団のメンバーにも左右されたと思うので、だいぶ運も味方したことでしょう。
    ジュリオ・ペッリッツァーリも、自国のレースでデルトロのおさがりとはいえマリア・ビアンカを着て走っているので、なかなかいい気分なんじゃないでしょうか。
    表彰台は無理としても5位以内を目指してほしいところです。

    • デンツのアタックはほんと見事のひとこと。ペリツァーリはなんとかカラパスとデル・トロについていってカルーゾを攻撃したいブヒね。
      彼の上にいるカルーゾとベルナル、どちらが落ちやすいか、落としやすいか・・・チームとしてもどう考えているのか知りたいブヒね。

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