レムコ・エヴェネプールの現状

昨冬トレーニング中に車と衝突して骨折したレムコ・エヴェネプールだが、4月にはレースに復帰。その復帰戦はブラバンツ・ペイルだったわけだが、いきなりそこで優勝。

その後は、アムステル・ゴールド・レース、フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ～バストーニュ～リエージュとアルデンヌ・クラシック全てに出場し回復ぶりをアピール。

5月にはジロ・デ・イタリアには出場できなかったものの、ツール・ド・ロマンディを走り総合5位、最終日個人TT優勝という結果を出し、ツール・ド・フランスへの準備に問題ないことを感じさせた。

そんなレムコだが、彼のコーチが言うには昨年よりも良い感じでツール・ド・フランスへの準備が進められているようだ。

情報源：“Remco is better prepared than last year” – Evenepoel’s coach is optimistic ahead of Tour de France

昨年の2024年シーズンといえばヨナス・ヴィンゲゴーとともにイツリア・バスクカントリーで凄惨な集団落車に巻き込まれともに重傷を負った。そのときの記事がこちら。

• ヴィンゲゴー救急搬送！レムコもログリッチも負傷！2024イツリア・バスクカントリー第4ステージで三強全員が落車で負傷
• ヴィンゲゴーは鎖骨と肋骨、レムコは鎖骨と肩甲骨、ジェイ・ヴァインは頚椎と胸椎を骨折。2024イツリア・バスクカントリー第4ステージの落車

両者ともにツール・ド・フランスには出られないのではないかと世界中が心配したが、二人ともなんとか間に合わせツールに出場となった。

そして上述のように、今年は昨年と比べてより良い状態でトレーニングが進んでいるもよう。同コーチは、昨年はツールの前哨戦であるドーフィネのための準備で高地トレーニングキャンプに入ったときはかなり難しい状態で、本来あるべき状態とは違う難しいコンディションの中でのトレーニングになっていたと話す。

それと比べると今年は、ローマンディ後に休息をしっかりと取ってから高地トレーニングキャンプに入ったが、その休息も良い方向に作用したこともあり、今年はかなり良い状態でそのトレーニングに入れたとのこと。

同コーチは今後のトレーニングについて、

it’s those last few percentages that are crucial

訳「（ツールで総合優勝を狙うには）その最後の数パーセントが決定的に重要なものとなる」

レムコは今後の数週間でこの数％をきっちりと仕上げきることになる。