レビュー
Rapha




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2025クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ後のタデイ・ポガチャルのコメントとドーフィネでの考え方
2025クリテリウム・デュ・ドーフィネは昨夜の第6ステージから総合争いが本格化する山岳三連戦となった。
実際にはその第6ステージは丘陵ステージで第7&第8が本格山岳ステージだが、昨夜の第6ステージは最後にパンチがきいた2級山岳の山頂フィニッシュということもあり、そこで誰が総合タイムを奪えるか/失うかに注目が集まった。
そしてそこで圧倒的な登坂能力を見せつけ圧勝したのがタデイ・ポガチャル。個人TTの第5ステージでの不調感はいったい何だったのかというほどの強さをみせつけて、ステージ優勝と同時にリーダージャージも強奪した。
そんなポガチャルはレース後に「自分のエゴでツールへの調整を台無しにしていけない」と話し、まだ余力を残しながらレースをしていることほのめかす。
ドーフィネ第1ステージから第5ステージまでポガチャルは、昨年のジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスでの独裁者的な爆走や今年のこれまでのモニュメントでの走り方と比べると、ややおとなしい感じがあった。
それについてネットではツールに向けた策略だどうこうとの議論が盛り上がっていたようだが、今回のレース後のインタビューでポガチャルが話したことから考えれば、ポガチャルとしてはドーフィネで全力を出し切り総合優勝することよりも、そしてツールに向けた高度な情報戦()に戯れるよりも、あくまでツール・ド・フランスに向けてなすべきことをやるという点を重視しているように思われる。
というのも、ポガチャルは次のように話すからだ。
“A really good example was Remco here at the Dauphine last year. He won the time trial, but then he was not at the top of the GC. In the Tour though, he was flying.”
訳「模範例が去年のドーフィネでのレムコやね。去年も個人TTステージで勝ってたけど、総合優勝はしていなかった(7位)。でもその後のツール・ド・フランスでは強い走りで3位に入ったやろ」
つまりポガチャルは、ドーフィネはあくまで自分の現在地の確認であり、ツール・ド・フランスに向けて何をすべきか何ができるかを見極め、今後ツールまでに何をどう改善すべきなのかを分析することが最も重要だと考えているわけだ。
「とにかく勝ちたい」というエゴを控え、ドーフィネでの課題を1つ1つこなすことを優先すべきだという考えなのだろう。 そのためポガチャルは次のように語る。
“It’s not necessary to kill yourself in the Dauphine. You can’t let your ego ruin your week here,”
ドフィーネがそういうレースなのは何十年も前から変わってない。ツールに向けて調子を上げるためのレース。
まさにツール(準備)の前哨戦ブヒね。
でも…勝つんやろ?
勝ちました()