レビュー


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2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージについてジュリオ・チッコーネは、ヨナス・ヴィンゲゴーのアタックについていったのは間違いだっかもしれないと反省
昨夜の2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージは丘陵ステージで1級山岳の山頂フィニッシュ。そしてその山を支配したのはヨナス・ヴィンゲゴー。残り11kmという距離のあるところからいきなり攻撃をしかけ、そのアタック一発で勝負をほぼ決定づけた。
そんなヴィンゲゴーに反応できたのはLidl-Trekのジュリオ・チッコーネだけ。UAEもそのアシストたちが壊滅し、ジョアン・アルメイダだけがトム・ピドコックとともにヴィンゲゴーを追わざるを得ない状態となった。
ヴィンゲゴーについていけたチッコーネも少しして脱落。そして結局ヴィンゲゴーの独走勝利となった。
ヴィンゲゴーについていけず落ちていったチッコーネは結局第9ステージを7位、ヴィンゲゴーから1分46秒遅れでフィニッシュ。大きくタイムを失ってしまった。総合順位でも4位から6位と後退。
そのチッコーネだが「ヴィンゲゴーのアタックについていったのは失敗だったかも」と語る。
情報源:Brave Ciccone tried to hold Vingegaard’s wheel but failed: “Maybe it was a mistake to follow him”
チッコーネはレース後に次のように語る。
“It went too hard for me. I really did my best, but maybe it was a mistake to follow him,”
訳「ヴィンゲゴーのペースは自分にはつらすぎた。限界までがんばったけど、アタックに反応したのは間違いだったかも」
自分より強い人間についていき無茶なペースで走るとすぐに肉体に限界が訪れ、思った以上にその後に力がでなくなるのは誰もが経験したことがあるだろう。
そして2024年ジロ・デ・イタリアではタデイ・ポガチャルのアタックに反応したベン・オコナーが、今回のチッコーネと同じような反省を口にしたことがあった。そのとき、ベン・オコナーはギリシャ神話のイカロスの翼になぞらえてそのときの悔悟を表現していた。それを紹介した記事が下のものだ。
関連記事:ベン・オコナー「太陽に近づきすぎると翼が燃え墜落する」。2024ジロ第2ステージでポガチャルのアタックに反応したことを反省
だがチッコーネはそれでもポジティブな態度は崩さない。なぜなら彼自身の調子が良いからだ。それゆえ休息日を挟んで第2週からも「必ずチャレンジを続ける」と決意を口にする。ヴィンゲゴーだけの大会になるとつまらない。まだまだチッコーネにもがんばってもらいたい。