レビュー
Rapha



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トレーエン「第9ステージはTeam Visma | Lease a Bikeがアシストしてくれた」。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージのマイヨ・ロホキープについて。
昨夜の2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージはヨナス・ヴィンゲゴーが1級山岳の残り11kmでマッテオ・ジョーゲンソンとともに飛び出し、ジョーゲンソンを発射台にし残りを独走したという展開だった。
そしてマイヨ・ロホを着ていたトースタイン・トレーエンはそのヴィンゲゴーに反応できず、第3追走集団で多くの総合勢らとともにマイペース走法でひたすら耐えた。ヴィンゲゴーの強すぎる走りに、見ている側もマイヨ・ロホ失う可能性高いかと思われたが、なんとかトレーエンはマイヨ・ロホをキープすることに成功。
そんなトレーエンは、マイヨ・ロホをキープできたのはTeam Visma | Lease a Bikeの助力があったからだと話す。一体どういうことか?
情報源:Red jersey Træen survives another test in the Vuelta: “At one point, I got help from two Jumbo guys”
トレーエン自身、最後の山の終盤ではマイヨ・ロホを失うだろうと思って走っていたと話す。同時に「あんなにヴィンゲゴーが本気で走るとは予想していなかった」とも。
トレーエンはヴィンゲゴーのアタックに驚かされ、ついていくことも叶わなかったが、その瞬間から「なんとか生き残る」方向に作戦をシフトした。
そしてヴィンゲゴー以外のTeam Visma | Lease a Bikeのメンバー(特にマッテオ・ジョーゲンソンとセップ・クスか?)の動きについてこう語る。
“At one point, I got help from two Jumbo guys, so it felt a bit like maybe they didn’t want Jonas to have the jersey yet,
訳「ある時点で、Team Visma | Lease a Bikeの2名が自分を牽いてくれた。だから彼らとしてはマイヨ・ロホをまだ取りたくなかったのかもしれないとちょっと思う」
今大会のTeam Visma | Lease a Bikeとヨナス・ヴィンゲゴーのこれまでの走りを見ていると、これは納得できる部分がある。
そしてこの通りならば、今日の休息日があける第2週目でもTeam Visma | Lease a Bikeは積極的にはマイヨ・ロホを狙わない可能性がある。「まぁ総合タイムをコントロールしたついでにマイヨ・ロホを取ってしまったら、それはそれでしゃーないか」ぐらいの感覚で走るのではないか。
第2週目はしょっぱなの第10ステージもこの第9ステージと同じようなコース設定で丘陵ステージかつ山頂フィニッシュ。そして続く第11ステージからずっと山岳ステージが続く。
したがってトレーエンがマイヨ・ロホを第2週目で失うことはほぼ確実だろうが、そこでもTeam Visma | Lease a Bikeは連日の逃げを容認し、あえてマイヨ・ロホを取らないという作戦を続けるかもしれない。
「だったら昨日の第9ステージも動く必要ないやろ」と思わないこともないが、結局は最後はヴィンゲゴーの気持ち次第ということか。