レースが途中で終了！2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージは残り8kmでフィニッシュに変更で、エガン・ベルナルがステージ優勝

昨夜の2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージは、第11ステージに続いてまたおかしな結末になってしまった。

その第11ステージでは本来のフィニッシュ地点での親パレスチナデモの抗議活動を理由としてレースが残り3kmで終了し、ステージ優勝はなしという結果になった。

そして今回の第16ステージもそれと同じく、残り8kmのところにフィニッシュが変更となった。ただ今回はステージ優勝そのものは維持されたのが第11ステージと異なる点だ。

第16ステージのコース

残り50km、1級山岳を終えた時点で逃げは次の5名。

興味深いのはGroupamaｰFDJが2名を送り込んでいること。かなり本気でこのステージを狙っていると言っていいだろうか。

この5名が追走とは微妙な差のまま逃げ続けるのだが、この1級山岳を下り終え、次の2級山岳の前に登場するカテゴリーのない山岳がけっこう難しい登りで、そこで追走がペースアップ。

特にその先頭を引くのがUAEのマルク・ソレル。このソレルの引きで追走集団は粉砕。ソレルについていけたのはフィンリー・ピッカリングのみ。

プロトンはこの時点で7分以上の差を容認しており、今日はもう逃げ切り確定といっていいだろう。

残り30kmをきり、先頭の逃げ5名は次の2級山岳に突入。この2級が斜度10％を超える激坂区間のオンパレード。この激坂区間で逃げからニコ・デンツが遅れ、マルク・ソレルとピッカリングに吸収。

しかしこの3名も疲労が溜まっているのか逃げのランダたちとはタイム差が拡大していく。またこの2級山岳で逃げからGroupamaｰFDJのブリュック・ロランが遅れていく。

後方のプロトンではBahrain Victoriousがその2級山岳でペースアップ。この加速でプロトンも壊滅し15名だけが生き残る。

ここでヴィンゲゴーにトラブルが発生する。

おそらくパンクしたのだろう、チームメイトのベン・トゥレットのバイクを借りて即座に対応し、ダメージを最小限に食い止めメイン集団への復帰に成功。

同時に逃げ集団の中でもパンクが発生。逃げていたグルパマのクレマン・ブラズアフォンソもパンク。ただ不幸にもチームカーが近くにおらず、シマノのニュートラルサポートによるホイール交換となり痛恨のタイムロス。30秒ほどは失ったか？

これで逃げはミケル・ランダとエガン・ベルナルだけの2名に。

おそらく急遽引かれたのであろう画像のしょぼい白線がゴールラインか？そのラインの両側にタイムのデータなどを記録してそうな係員っぽい人が見える。あと右側の黒いテントは運営側のものか？

それともこっちのバナーのほう？

🐷「どっちだよ」

たぶん白線のほうだろうとは思うが。そうでなきゃわざわざあんなしょぼい白線ひかないだろうし。

みんな戸惑いと若干の不完全燃焼がある感じでフィニッシュ。

🐷「まぁようわからんけど、無事に終わったからええか」

順位	選手	チーム	タイム差
1	Jonas Vingegaard	Team Visma \| Lease a Bike	1位との差
2	João Almeida	UAE Team Emirates – XRG	0:48
3	Thomas Pidcock	Q36.5 Pro Cycling Team	2:38
4	Jai Hindley	Red Bull – BORA – hansgrohe	3:10
5	Giulio Pellizzari	Red Bull – BORA – hansgrohe	4:21
6	Felix Gall	Decathlon AG2R La Mondiale Team	4:24
7	Matthew Riccitello	Israel – Premier Tech	4:53
8	Sepp Kuss	Team Visma \| Lease a Bike	5:46
9	Torstein Træen	Bahrain – Victorious	6:33
10	Junior Lecerf	Soudal Quick-Step	8:04

総合1位	Jonas Vingegaard（Team Visma \| Lease a Bike）
ポイント賞1位	Mads Pedersen（Lidl – Trek）
山岳賞1位	Jay Vine（UAE Team Emirates – XRG）
新人賞1位	Giulio Pellizzari（Red Bull – BORA – hansgrohe）