レビュー
Rapha






Enter your email address below and subscribe to our newsletter

世界選手権の舞台キガリの厳しい環境が選手のパフォーマスに影響大?
昨夜から始まったUCIロードレースの世界選手権。史上初のアフリカ大陸での開催で、舞台はルワンダの首都キガリ。そのオープニングを飾るのは男女の個人タイムトライアルだった。
そのエリート男子では登りの多いコースであったにもかかわらずレムコ・エヴェネプールが最大のライバルのタデイ・ポガチャルを粉砕。衝撃的な強さで他の選手を屈服させ圧勝した。
だがその勝負の地キガリはかなり厳しい環境にあり、それが選手たちのパフォーマンスに大きな影響を与えている可能性が指摘されている。
昨夜のTTでも男女のレース両方で本来の実力を全く発揮できない選手が相次いだ。オランダ代表だったINEOS Grenadiersのテイメン・アレンスマンは50分間の出力が普段よりも50~60ワット低かったと話す。
その要因として挙げられているのが次の複数の事情だ。
フランスの女子選手の1人は、空気の薄さと空気の汚さ・埃っぽさから「呼吸をしにくい」、「これまでで最もタフな環境」とさえ語る。
選手はもちろんそのような条件に慣れなければならないが、それには日数がかかる。一部の選手は早くからそれを想定したトレーニングをしていたり、現地に早くから入って体を慣らしていた選手もいる。しかしそれができず、数日前に現地入りという選手も多い。後者の場合はかなり環境の適応に苦しむこととなると予想できる。
ベルギーチームについて言えば、記事「ベルギー代表はアフリカで徹底的な感染病・衛生面の管理。2025年世界選手権に向けて1年前から準備」で紹介したようにかなり前から入念な準備をしており、こうしたキガリでの環境をも考えれば、レムコの圧勝は必然だったのかもしれない。100%の力を発揮できた数少ない選手の1人だったと言えるだろうか。