ケヴィン・ヴォークランのIneos移籍、ヴィヴィアーニ引退、フィリプセンのシーズン終了、Israelの契約更新

ニュースをいくつかまとめて簡単に紹介しておく。

ケヴィン・ヴォークランのINEOS Grenadiers移籍が発表

これまで噂されていた通り、昨年から今年にかけて大ブレイクを果たしたといえる選手の一人、Arkéa–B&B Hotelsで走る総合系エースのケヴィン・ヴォークラン（Kévin Vauquelin）がINEOS Grenadiersへ移籍することが正式に発表された。

契約期間は3年で2028年まで。

これでINEOS Grenadiersはエガン・ベルナル、カルロス・ロドリゲスに加えて新たなグランツール総合エースを手にしたことになる。ちなみにベルナルは2026年まで、カルロスは2027年までの契約となっている。

ケヴィン・ヴォークランは24歳のフランス人で、昨年のツール・ド・フランス第2ステージでステージ優勝。そして今年のツール・ド・フランスでは総合7位でフィニッシュと素晴らしい結果を残したフランスのホープだ。

エリア・ヴィヴィアーニ引退

今年の2月からLottoで走っていたエリア・ヴィヴィアーニが引退を正式に表明した。これまで今年が最後かと言われてきたが、最後の引き際は自分で決めた。

今年は最後のグランツールとしてブエルタ・ア・エスパーニャに出場して見事に完走。その第1ステｰジでは4位に入った。

現役最後のロードレースは10/15のイタリア伝統のレースの1つジロ・デル・ヴェネト。そして最後のトラックレースは10/22からチリのサンティアゴで開催されるトラック世界選手権だ。

エリア・ヴィヴィアーニは2010年4月に当時イタリアのワールドチームLiquigas – Doimoでプロデビュー。そして2015年からチームSky（現INEOS Grenadiers）、2018年からQuick-Step Floors（現SoudalｰQuickStep）、さらに2020年にCofidis、2022年には古巣INEOS Grenadiersに復帰、そして今年はLottoという遍歴だ。

これまで全グランツールでステージ優勝を達成、ヨーロッパ選手権でも優勝経験がある。またトラック競技でも数々の栄光をもち、2016リオデジャネイロ五輪ではオムニアムで金メダル、東京五輪で銅同メル、パリ五輪ではマディソンで銀メダルを獲得。また2021年のトラック世界選手権ではエリミネーションで世界王者にもなった。

今後彼がどのようなキャリアを歩くのかは不明。

ヤスペル・フィリプセンが今シーズン終了

本日年間最後のモニュメントの大一番イル・ロンバルディアが開催されるが、翌日はこれまた近年非常におもしろいレースへと変貌したパリ〜トゥールが開催される。同レースはスプリンターにも勝機があるレースであり、ヤスペル・フィリプセンも優勝候補として名前が挙がっていたが、残念ながらそれには出場せず今シーズンを終えることとなった。

結果、今年のラストレースは10/7のバンシュ〜シメイ〜バンシュとなった。しかしそのレースでもDNFとなっており最近まだ体調に問題があったと思われ、それがシーズンのやや早い終了につながったのだろう。

今年はツール・ド・フランスに出場し第1ステージで優勝してマイヨ・ジョーヌを着用するも、第3ステージで落車してリタイア。その後怪我の回復を待ち、ブエルタ・ア・エスパーニャにも出場。そこではステージ3勝をあげた。

それらの勝利を含めて今シーズンは合計7勝でシーズンを終えることとなった。

Israel-PremierTechが4名と契約更新

来年からイスラエル色が表から消えて新チーム名となるIsrael-PremierTechが、次の4名の選手との契約を延長した。

• ニック・シュルツ（オーストラリア、31歳、2028年まで）
• ジョージ・ベネット（ニュージランド、35歳、2026年まで）
• ギヨーム・ボワヴァン（カナダ、36歳、2026年まで）
• ユーゴ・オフステテール（フランス、31歳、2027年まで）