2019ツール第10ステージ感想:退屈なステージが一瞬で命運を分けるステージに変貌!
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いやー昨日の第10ステージはおもしろかったブヒね。特に後半、残り40㎞を切ったあたりから俄然盛り上がったブヒね。
その要因となったのが残り38㎞地点で現れた、この180度のコーナー(ラウンドアバウト)。
大きくグルっと回って、やってきた道を戻る感じに進路を取る。すなわち、風向きが逆になる。ということは、風を利用して優位な立場を築くことが可能となる。まさに昨日の第10ステージはここが決定的な運命が分かれるスタート地点となった。
このコーナーを回り切ったところで、先頭にチームEFが躍り出る。ほぼチーム全員の6人ぐらいで集団を鬼気迫る迫力でガチ引き。
さらに、思惑を同じくするDeceuninck-QuickStepもチームIneosも、Boraも、Movistarも協力してローテーション。プロトンの速度を上げまくる。マイヨジョーヌを着るJulian Alaphilippe自らも率先して先頭でプロトンを引率!
このせいで、集団が二分される。最初の時点ではちょっとしたギャップでしかなかったものの、先頭集団と後続集団との差は少しずつ開いていく。慌てた後続集団も必死で追走し、一度は追いついたかに思われたが、再び向かい風&横風の中で分断作戦が実行される。
先頭集団には上述のような平地トレインのパワーが強いチームばかりが揃っており、ギャップがなかなか埋まらない。
このとき後方集団に取り残された総合勢が、この方々。チームEFのRigoberto Urán、アスタナのJakob Fuglsang、FDJのThibaut Pinot、Team Bahrain MeridaのVincenzo Nibali、Trek-SegafredoのRichie Porteたち。
あれ?Rigoberto Uránなにしとるんや?さっきはチーム全体で分断作戦を主導しとったやろ……
それよりもなによりもやはりThibaut Pinotが!これは痛い。あと、Richie Porteは呪われた魔の第9ステージのジンクスをせっかく乗り越えたかと思ったら、これだよ。何から何までツイていないというか、モッテないというか……。もうそういう運命なんやろね。
結局、最後まで集団は分断されたままゴールを迎え、Pinotたちは1分40秒もの大きな大きなタイムを失ってしまうことになった。
今回の分断作戦はたしかに上述の180度コーナーから始まったんやけど、でも実際にはそのための仕込み・準備はその前からずっと行われてた。すなわち、そのコーナーに入るまでに、どれだけ先頭の良いポジションをチームとして確保できるか、 油断せずに他チームの動きに注意を払っていたかが大事だったはず。
全てが合理的・戦略的なチームIneosはもちろん、クラシック最強チームであり横風分断作戦が得意なDeceuninck-QuickStep、そして同じくクラシックで強いPeter Sagan擁するBora、さらには勝利への嗅覚・レースへのセンスが抜群のベテラン、世界王者Alejandro Valverdeを擁するMovistarはさすがとしかいいようがないね。あっぱれ。
一方、TrekやFDJはまだまだやね。Trekなんて昔から、カンチェラーラだけが分断作戦に関わらず先頭にのこり、それ以外は後方に取り残されるという展開が数多くあったような記憶すらある。
グランツールで勝てるチームかどうかってのは、そういうとこだぞ。
いやー、ゴール手前まではのんんびりサイクリングかなと思ってみてたら、終盤から一気におもしろくなって興奮したわ。そして最後のスプリントもまさかね。ほんまにあの人、ロードレースでも勝ち癖ついてきたね。
年に一度のAmazonプライムセールは今日まで。
こんにちは
今年のツールドフランスは何か微妙だなぁと思っていたんですが蓋を開けたらまさかの展開が多く、面白いレースばかりでなんか得した気分ですw
こんちはブヒ!
たしかにフルームもドュムランもいない状態でのスタートになったので、多くの人が「微妙・・・」と思ってたいたはずブヒね。ところがいざ始まるとなかなかのカオス。
落車事故の発生が心配だけども、やはり予測不可能なレースは楽しいブヒね。