E.ガスパロットが国籍変更。イタリアからスイスへ。その理由は?
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NTT Pro Cycling(元Dimension Data)のエンリコ・ガスパロット(Enrico Gasparotto)が国籍を変更することに成功した。これまではイタリア国籍だったが、2020年からは隣国スイスの国籍となる。UCIによる認定もすでに完了ずみ。UCI上の登録データもスイス国籍となる。
それにしても一体なぜ国籍を変更したのか?その狙いは?
情報源:Enrico Gasparotto changes national allegiance from Italy to Switzerland
ねこひろし
カンのいい人はすでに予想がついていると思う。来年は東京五輪。そして国別代表チームが編成される。より五輪に出場しやすい国に国籍を変更することは五輪史上もずっと行われてきていることでもある。
ガスパロットの旧国籍であるイタリアは、そのロードレースで選手層の厚さは世界最高峰。Vincenzo Nibaliを筆頭に、Giulio Ciccone、Gianni Mosconなど来年のクライマー向けの過酷な五輪コースに対応できる人材は豊富にいる。そんな中で、ガスパロットは現在37歳という年齢もあり、イタリア代表チームに入るのは至難の業。
そこでスイス国籍への変更となる。もともとガスパロットは長年スイスのTicinoという州に住んでいる。ここは、スイスの中でもイタリア語圏の州。そこに長年住み続けることで市民権をまず獲得、そして国籍変更という流れとなった。以前から確実にそう狙っていたとしか思えないブヒね。
NTT Pro Cyclingとの契約は2020年まで。そして来年ガスパロットは38歳。おそらく東京五輪出場が現役生活最後の目標となるはず。それを実現して引退となる可能性が高いと思われる。
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