ツール・ド・フランス2017第9ステージ感想・レビュー。呪いと失格漢祭り。またサガンが失格。デマール、レンショーも失格。
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Chris Froome Twitterより |
第1回目の休息日の前日となる第9ステージは、今年のツール・ド・フランスの最難関コースとも言われてて、ここで残り2週間を待たずに総合優勝が実質決まるんちゃうかとも評されてた。
結論としてはアカンやろこれ。呪われとるんちゃうか。
(1)ツール・ド・フランス2017第9ステージ感想・レビュー。
これまでの1週間でバルベルデ師匠、カヴェンディッシュ、サガンなどが有名選手がいなくなった。
そして今日も落車で総合を争う選手や有名選手が消えていった。
まず序盤の山岳の下りで、なんとチームSkyでフルームを支える強力なアシスト、通称「G」ことゲラント・トーマスがリタイア。さらに、ロットユンボのヘーシンクも同じくリタイア。
さて、序盤からSunwebのバルギルが逃げまくり。最後の山岳もバルギルが一人で逃げ切りを図ってた。
フルーム、コンタドール、リッチー、アルなど10名ぐらい?の集団がそれを追う感じで最後の山岳を進んでた。
その最後の登りでフルームにメカトラ発生!手を挙げ、後方のチームカーを呼ぶため激しくアピール。勝負どころの登りでのアクシデントやから、ここでチンタラやってるわけにはいかへん。
そんなフルームのトラブルに気づいた(気づいてない?)アルが同時に一気に加速!数名がアルに続いていく。アルそれはあかんやろwww。お前これからのステージで報復されんぞwww
Aru attaque, Froome revient après problème mécanique / Aru attacks, Froome comes back after a mechanical problem. #TDF2017 pic.twitter.com/1gKbWnZaze— Le Tour de France (@LeTour) 2017年7月9日
アルは積極的にローテーションしてフルームを引き離そうぜ!と主張するものの、案の定、誰もそんなセコいことはしたくないようで協力者は現れず。結局アルは作戦を断念。
アルのこの紳士協定違反は褒められたもんやないけど、ワシはこの攻撃的な「やる気」は評価したい。アホやけど熱いタイプ。やる気が暴走するタイプというんかな。嫌いやないで。
とかやってたら、コンタドールが一人遅れ始めていく。どっかのステージで一般通過爺が言うてた「コンタドールはただ走ってるだけ」という評価が現実になった。あとでコンタドールは実は「G」の落車のときになんか膝かどっかに影響受けたとか言うてたけど、それがあろうがなかろうが遅れていってた気がするわ。それぐらい今のコンタドールには往年の輝きがもうあらへん。山岳でバンバン攻撃してた面影がないわ。周囲を引き離せるアタックをしかけられるイメージが全くわかへん。もう年やで。コンタドールはこのステージだけで4分以上を失った。もう終わり。はいおつかれさん。
そしてなんと、その後にキンタナも遅れ、フルームの小集団から離れていく。結局キンタナはフルームたちより1分以上遅れてゴール。
コンタ&キンタが遅れる状況で、先頭のバルギル、そしてフルームを含む小さな集団は下りへ。
ここで大アクシデントが発生。BMCのエースにして今大会絶好調&フルーム最大のライバルのリッチー・ポートがコーナーでイン側につっこみすぎて激しく落車。自転車から投げ出されアウトサイドの岩壁に激突。時速70㎞以上の速度で落車したらしい。
そしてこれにクイックステップのダン・マーティンも巻き込まれ痛恨の落車。
ダン・マーティンはすぐに起き上がりそのままのバイクで下りを続行!しかし、なんとこの落車でフロントブレーキがイカれたせいで、またすぐに下りの途中で落車ァ!!
一方リッチーは起き上がれず、メディカルスタッフたちは頸椎(?)を支持するための道具みたいなのをつかってた。これを見て、ワシも「頸椎の骨折か!?やべぇよやべぇよ・・・」となったわ。
しかし幸い?にも、鎖骨と骨盤あたりの骨折で済んだようやね。神経系には異常がなさそうな感じで、骨折なおったらトレーニングに復帰できそうなもよう。不幸中の幸いというか、ちょっと安心や。まぁまた来年やね。待っとるで。
下り終えてゴールに向かうところでまずAG2Rのバルデに追いつかれ、さらにはフルームを含む数名に追いつかれた。
ここでキャノンデールのウランにアクシデント!
下りでダン・マーティンとリッチーが落車したときに巻き込まれなかったものの、2名を完全に回避できずにディレイラーがちょっと接触してたもよう。そのせいでディレイラーの変速がきかずに、アウター縛りの「漢ギア」に固定という事態に。くっそ重たいギアを必死に踏みながら、先頭集団にしがみつく。
そして最後は数名によるスプリント勝負へ。ここでゴール前の平坦で吸収されたバルギルが死んだふり作戦をしていたことが判明。バルギルは吸収語は集団のローテーションに加わらず、死んだふりをして力をセーブしていたんや。そしてこのスプリントで一気にそれを解放し、加速。先頭でゴールラインを割ろうとするウランを最後の最後に僅差で刺した!バルギルはうれしさと大感動!
Uran l’emporte après un sprint énorme ! / Uran wins after an incredible sprint! #TDF2017 pic.twitter.com/18oo9qdQUB— Le Tour de France (@LeTour) 2017年7月9日
ま、ゴール前数キロの間の死んだふり作戦は狡猾といえばそれまでやけど、バルギルはそもそもこの最難関ステージを序盤からずっと逃げ続けてたからね。終盤なんて一人で独走してたわけやし。その敢闘・努力があるから、死んだふりしてても誰も文句いわれへんよ。最初から狡猾なことやっとったらあかんけどな。
.@UranRigoberto victorieux sur cette étape 9️⃣ 🎉 @UranRigoberto wins this stage 9️⃣#TDF2017 pic.twitter.com/1Wz5osQfRd— Le Tour de France (@LeTour) 2017年7月9日
……と思った?残念!ウランちゃんでした!
僅差の勝負なのは見た目で間違いなくて、しかもバルギルが勝利の感動に浸ってる姿をカメラが映しまくってたから、ワシはてっきりバルギルが勝ったんかとなんの疑いもなく信じたわ。おまいらもそうやったやろ?
ところが公式発表ではウランの勝利!バルギルは最後に刺し切れてなかったようやね。バルギル本人もさしきったと思いこんで、最後の最後まで踏み切らなかったのかもしれへんね。
勘違い勝利というロードレースの「裏の歴史」に、また1つ新しい伝説が生まれたようやね(ニッコリ)
❌Fin du Tour pour / end of @letour for @jacopoguarnieri @ignatas @mickaeldelage @mark_renshaw et… @arnauddemare ❌ pic.twitter.com/HcyXijFGQs— Le Tour de France (@LeTour) 2017年7月9日
あと、FDJに悲報。スプリンターのデマールが、キッテルのグルペット集団よりも遅れていたためにタイムアウトとなり失格。そしてデマールをアシストしてた3名のチームメイトも同様に失格。もう明日から走れへん。FDJは今日で4人いなくなったわ(呆れ)
そしてディメンションデータのマーク・レンショーもFDJのメンツとともに失格。本来ならカヴェンディッシュとの黄金コンビを組んで去年と同じく暴れる予定やったんやけどね。翼&岬の南葛ゴールデンコンビみたいに。カヴェンディッシュももうおらへんからね。
さらに兄サガン(ユライ・サガン)、QSのトレンティンもタイムアウトで失格。
Chris Froome Twitterより |
SkyはGのリタイアによって、今後2週間は個々の選手の負担が少しずつ増えることになる。これが今後の展開にどう影響するか…といいたいところやけど、このステージの結果を見れば影響しなさそうな感じがしてきた。つまり、Skyのアシストが1枚2枚減ろうが、もうたいして変わらないんじゃね?という結果になったもうた。
そう思うんは3つ理由があって、1つは最大のライバルのリッチーの脱落、2つは結局Skyのチーム力が突出してること、3つ目はフルーム本人の総合的な実力。
結局下りでの落車ということでライバルがいなくなってしもうたわけやけど、フルームは落車してないわけやん?それにリッチーの落車は他人に巻き込まれたわけやない。厳しいいい方やけど、完全に自分のミス。そういう意味では、もちろん運も重要やけど、下りの上手さ・実力も含めての王者なんやね。ランスアームストロングも、コンタドールも、フルームもそしてニバリもやっぱり下りはそれなりに上手い。ミスをしないという意味で。ま、落車するときはしとるけどな。
というわけで、下りの実力もあるフルームはやっぱり強いわというのを再認識できたレースでもあった。
それにしても誰やこんなコースつくったんは!
第9ステージまとめ動画。
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(2) おまけ:豚が最近ハマってるもの。
最近は炭酸水にハマってる。炭酸水を知らん大人はほぼおらへんやろうけど、あえて言うと単なる水が炭酸になってるだけのやつ。名前の通り。
砂糖とか甘味料とか入ってない。酒を割るのに使いやつやね。ハイボール作ったり。なんとかサワーつくったりとかの。
よく飲んでるのは、アサヒ飲料 ウィルキンソン タンサン 500ml(AA)というやつ。これ。
最近の世間では炭酸水ってのは意識高い系の人らご用達らしい。でもワシ豚は意識低い系やから、飲んでる理由も意識低い系の理由や。
ワシが好んで飲む理由は2つ。
1つめは、コーラとか炭酸ジュースを毎日飲むわけにはいかへん。おっさんやしな。若者ちゃうし。やっぱりね、甘いのを毎日っていうのはね……。でも、梅雨のジメジメした時期や夏のくっそ「熱い」ときは爽快感が欲しいやん?シュワッシュワッー!ってのが気持ちええやん?
2つめは、ビールの代わりという理由。仕事中にビール飲むわけにはいかへんからね。飲みたいけど。また、仕事終わりでも毎日ビール飲むとかやばいっしょ。肝臓がね。炭酸水やと、喉ごし感だけでもビールっぽいのを味わえるやん。甘さもないし。コーラよりはビールの味に近い(?)感じ。あと若干、ビールと同じで腹にたまる感じがする。炭酸のおかげで。満腹感というわけじゃないけど、おなかが膨れる感じはする。気体で。
コンビニで普通に売ってる。
コーラ風味もあるで。でもコーラの味&甘さゼロ。不思議な感じの飲み物。あくまでコーラ風味。コーヒーの代わりとかにええかもね。
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)